参考書は「〇〇」ものを買え!!
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年末の忙しさに追われ、更新が滞ってしまい申し訳ありません。
これからまた、バンバン更新していきますので、よろしくお願いします!
さて、今日のテーマは「参考書」について。
書店に行くと、ズラッと並んでいる参考書の数々。
みなさんはお子さんの参考書を選ぶときにどのような点を意識して選んでいますか?
色付き?絵や写真が多いもの?解説が詳しいもの?・・・・
人それぞれ、参考書を選ぶ基準は様々だと思います。
あるいは、どれも違いがよくわからず、何となく選んでいる人も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな漠然としがちな「参考書選び」について、おすすめの選び方をご紹介します。
なお、今回は日常的に勉強が好きではない(勉強が習慣になっていない)お子さんのいるご家庭を想定して記事を書いています。
目次
参考書は「薄い」ものを選ぶ!!
ズバリ結論から言います。
参考書は書店に並んでいる中で最も「薄い」ものを選んでください。
ハッキリ言って、このポイントだけ意識すればOKです。
(もちろん、出版社やその他のポイント等で、自分なりの選ぶ基準が明確に定まっている人はご自身の基準を信じて選んでいただければ良いと思います)
理由①厚いとやる気が起きない
まず、厚い参考書がダメな理由です。
これが最初にして最大の理由です。
厚い参考書というのは、書店で見かけたときや買ってすぐの時には、「こんなに厚い参考書が自分のものに!もうこれで無敵だ!!」という無双状態になるのですが、2日後にはその気持ちは地に堕ちています。
ちょっと開いてみるものの、一向にページが進んだ気がしない・・・。
それでも頑張って続けて100ページまでいったが、まだ残り400ページもある・・・。
これでは子供の心はどんどん削られていきます。
そして、ほぼ例外なく分厚い参考書たちは、本来の役目を降ろされ、重石としての役割を全うすることになります。
安くない金額を出しているのに、重石になってしまっては無意味ですよね。
厚い参考書というのは終わりが見えないので、どうしても挫折しやすいです。
やる気を失わないためにも、分厚い参考書はやめましょう。
理由②厚い参考書は99%オーバースペック
厚い参考書の情報量は素晴らしいです。
それ1冊あれば、その教科のことはほぼ全て網羅できるレベルのものもあります。
ただ、冷静になって考えてください。
その参考書に詰め込まれている情報のうち、
今、目の前にいるお子さんにとって本当に必要な情報は一体どれほどのものでしょうか?
厚い参考書には、確かに多くの情報が詰め込まれていてとても魅力的に感じます。
そして、なぜかその参考書を買った瞬間、参考書に書かれている全ての内容を獲得した(できる)と勘違いしてしまうのです。
参考書を買うのはゴールではなくスタートです。
そこから知識を得て、知恵に結び付けていくのはお子さんです。
分厚くて情報量の多い参考書ということは、それだけ学習の負荷が高いのです。
ハッキリ言って、学習が習慣化されているお子さんであっても、分厚い参考書は強敵です。
お子さんを情報の洪水に放り出すようなことはせず、今、本当に必要な情報だけが厳選されているものを選ぶようにしましょう。
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理由③薄いとすぐに1周できる
ここからは、薄い参考書を選ぶメリットについて紹介します。
薄い参考書はページ数が少ないので、すぐに1周することができます。
どんなページ数であれ、本を1周読破するのは達成感を感じるものです。
また、周囲で子育てに関わる大人も、「1周できたなんてすごいね!」と明確にほめやすいのです。
(例)
100ページ読み進めたとして・・・
100ページの薄い参考書⇒「1周終わったなんてすごいね!!」
400ページの厚い参考書⇒「おぉ!・・・4分の1が終わったよ!・・・がんばれ!・・・」
なんだか気まずい感じになってしまいますよね(笑)
読破する、という達成感は侮れません。
1周できたことで自分の有能さを感じ、次の学習への意欲とつなげやすくなるのです。
理由④繰り返しが楽なので、知識が定着する
薄い参考書には繰り返しがしやすいというメリットも存在します。
例えば、同じ400ページを読む、という行為であっても
100ページの参考書⇒4周
400ページの参考書⇒1周
何と、同じ知識に触れる回数が4倍も変わります。
記憶というのは、何度も触れるものを「これは大事だ!」と認識してより強く覚えようとする力があります。
そのため、精読(じっくり理解するまで深く読む)も大事ですが、それ以上に反復(繰り返し読む)ことが大事であると言えます。
『読書百遍意自ずから通ず』
なんていう言葉がありますが、まさにその通りだと思います。
多少難しい内容であっても、何度も繰り返して読むうちに、前後の内容や今までの記憶と結びついて理解できるようになることは日常茶飯事です。
そういった学習の相乗効果を生み出すためにも、反復がしやすい薄い参考書がおすすめなのです。
薄い参考書は学習のきっかけづくり
ここまで薄い参考書のメリットと厚い参考書のデメリットを並べてきました。
ただ、薄い参考書が万能だとは思っていません。
参考書である以上、薄い参考書であってもおおむね必要な情報は網羅されているでしょう。
しかし、分野や内容によっては解説が物足りなかったり、掘り下げて書かれていない部分があることも事実です。
薄い参考書は学習の習慣が身に付いていないお子さんに対して、学習の意欲付けや基礎的・基本的な内容を身に付けさせるのにぴったりです。
学習の習慣と基礎基本が身に付いた後、「これってどうなんだろ?この参考書には書いてないな。」ということを思ったタイミングが薄い参考書の卒業式です。
つまり、今よりも必要な情報が増えた段階で、薄い参考書からより詳しい厚い参考書へとステップアップしていけばよいのです。
それまでは、極力薄い参考書を使って学習意欲の向上と、学習習慣、基礎基本の定着を図ることをおすすめしています。
※補足:参考書≠問題集
最後に補足しておきますが、参考書=問題集ではありません。
参考書は知識を体系づけて分かりやすく書いたものであり、教科書を詳しく説明したり図や絵などを用いて解説したりするものです。
対して問題集とは、教科書や参考書で身に付けた知識を正しく使えるか確かめるものであり、基本的には問題の羅列で構成されています。
問題集については、必ずしも薄いものが良い、というわけではありませんので、参考書と問題集を間違えないように気を付けてください。
問題集の選び方については、また別記事でご紹介します。
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