行事指導

卒業式練習に意味はあるのか?

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年度末のバタバタに忙殺されているみんこです(^^;)

 

さて、3月といえば卒業式シーズンですね。

卒業式といえば、小学校ではかなり時間をかけて卒業式の練習を行います。

 

みなさんも小学校の頃の卒業式の練習は記憶に残っているのではないでしょうか。

今日はそんな卒業式練習について考えてみましょう。

 

目次

卒業式練習は無駄?

「懐かしいなあ」

「なんであんなに練習したんだろ。」

「あんなに練習いらなくね?」

「細かいこと言われてめんどくさかったわー。」

 

あれ、、、何だかネガティブな意見が多いような・・・。

確かに、小学校の卒業式練習ってかなり時間をかけて細かく指導されますよね。

 

なんか一見すると、見栄のため、というような気がしなくもありません。

そんなに時間をかけるなら、もっと他の勉強をした方がいい!という考えの方もいるでしょう。

 

それでもなぜ、卒業式練習をしているのか。

一度立ち止まって考えるといろいろなものが見えてきます。

 

タイプ別!卒業式練習の取り組み!

私は経験上、様々な学校に入る機会があったので、いろいろな卒業式、卒業式練習を見てきました。

学校によってやり方は異なりますが、大体以下のようなタイプに分けることができると気付きました。

 

※批判的な内容も含まれますが、あくまで私個人の偏見ですので、悪しからず・・・(^^;)

 

①昔からやってる「伝統型」指導

卒業式練習に限らず、学校現場には非常に多いのがこのタイプです。

「昔からそうだから」という悪く言えば思考停止ともいえる指導方針。

 

意味を問うても、「これが伝統です」と、伝統を振りかざすことによって、思考停止を正当化しています。

 

伝統をないがしろにしていい、とは思ってませんが、伝統を主張するならば、もっとその根底にある意義や脈々と受け継がれてきた思いをしっかりと提示したり説明したりしたうえで指導をしてほしいと思います。

 

それが説明できない伝統なら、無くしてしまった方がいいと思います。

今の教育現場、無駄な伝統に付き合っていられるほど暇じゃありません。

 

②見栄えをよくするための「自己満足型」指導

これは確かにその通りなのですが、惜しい、というところでしょうか。

卒業式などの「〇〇式」というものは、学習指導要領上の「儀式的行事」というものに位置付けられています。

 

(1) 儀式的行事
 学校生活に有意義な変化や折り目を付け,厳粛で清新な気分を味わい,新しい生活の展開への動機付けとなるような活動を行うこと。
(学習指導要領より)

 

見栄えを重視するということは、学習指導要領でいうところの「厳粛で清新な気分を味わい」につながるところと言えるでしょう。

 

ただ、何が惜しいのかというと、目的と手段が逆になってしまっているんですね。

 

卒業式の本来の目的は上に引用した通りです。

そして、そのための手段として、揃えるところは揃える、キッチリ整った式にする。

そうすることで、目的にあるような活動を目指す、というのが本来の流れといえます。

 

しかし、②のタイプの場合、

とにかく揃える(はっきり言って軍隊に近いところもあります)ことが目的になってしまっているのです。

手段が目的になってしまう現象、これも教育現場では非常によく見受けられます。

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(例:「漢字を覚えることが本来の目的で、そのために書いて覚える」はずなのに、「漢字をノートに10回ずつ書く」ことが目的になってしまっている指導など)

 

この②のタイプの場合、何が問題かというと

 

子供たちが「やらされている」状態になることです。

 

外から見ると、動きの一つ一つは整っているように見えます。

しかし、子供の表情を見てみると、(かったりぃなあ)(怒られるからやっとくか)(早く終わんないかな~)という心の声がもろに聞こえてきそうな表情をしています。

 

これではとても「新しい生活の展開への動機付け」にはなりませんよね。

 

この②のタイプの指導は、教師の自己満足のための指導とも言えるでしょう。

 

 

③意義・意図を理解させたうえで行動させる「自発型」指導

最後の指導スタイルは、「子供自身に考えさせる」がキーワードです。

「卒業式」というものの意義について、子供たち同士で、クラスや学年、学校全体で考えさせます。

そこで、一人一人が十分に意義を理解したうえで、指導が始まります。

 

卒業式って正直言ってすごく疲れます。

数時間、パイプイスに座らされて話を聞く。大人だって疲れます。

それでもやることの意義は何なのか。

子供と一緒にじっくり考えるのです。

 

③の指導では、この導入が一番大切です。

ここで一人一人がしっかりと意義を理解しておかないと①や②に流れていってしまいます。

 

ちなみに、意義の理解については一人一人が違う理解でも構いません。

大きな枠組みとして、儀式的行事の内容に合致するような意義理解ができているのであれば、自分なりに分かりやすい言葉で理解している方が、そのあとの行動につながりやすいです。

 

そして、実際に指導する時には、ただ「揃えろ!」という押し付け的な指導はしません。

事前に意義を考えさせていますので、その意義を果たすためには、どんな動きにすればいいかということを更に考えさせるのです。

 

「今の動きで君たちの考えている意義は達成できそう?」

「難しいならもっとどうすればいいの?」

 

場合によっては子供同士で確認し合う時間を取ることもあります。

そうして、子供たちが自分で考え、試行錯誤を繰り返しながら式全体の雰囲気を創り上げていくのです。

 

この指導が行き届いた卒業式は、①②よりはるかに厳粛で清新な雰囲気があり、それでいてどこか心温まるやさしさに包まれ、大変感動的な式になります。

 

意味のない教育活動をしてはいけない!

今回は時期に合わせて卒業式練習を取り上げました。

 

が、どんな行事や授業にも共通して言えることが見えてきたと思います。

 

それは、「意味のない教育活動をしてはいけない!」ということです。

 

ただ、形を教えるだけの卒業式練習では意味がありません。

それをやるくらいなら、本当に他の授業をしている方がマシです。

 

そうではなく、多くの時間を割いて卒業式練習をするのであれば、その意義を理解させ、子供たちが自分で考え、判断し、表現するように育てていかなくてはならないのです。

 

教育活動に無駄な時間はありません。

意味のない時間はありません。

 

子供たちにかける一つ一つの言葉。指示する動き。

どんな意図をもって行うのか。何を考えさせるのか。

まずは、私たち大人がしっかりと考えることが大切ですね。

 

 

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退勤定時マン@とき
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【定時退勤と授業力・教員のQOL向上を実現させるブログ】教師に特化したお金の話や教育に関する情報を発信していきます。定時退勤は目的ではなく手段。豊かな教員ライフの第一歩を踏み出しましょう!ICT活用や働き方改革、学級経営、授業改善から資産運用まで、教師に関わる情報を幅広く取り上げています。

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