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1年生の1割が発達障害?それって本当なの?

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先日、ネットニュースを見ていたら驚きの記事を発見しました。

 

【集団の中で浮いてしまう…小学1年生の1割、発達障害か】

 

様々な自治体で、「1年生の中で発達障害と思われる子はどれくらいいますか?」と質問したところ、多くの自治体で「10%以上」という回答が得られたというのです。

 

発達障害は近年急速に広まったので、言葉が独り歩きしてしまっていないか、という不安を覚えました。

 

一部では、空気が読めなければ発達障害、話の内容が理解できていなければ発達障害、といったように、なんでもかんでも発達障害扱いすればいいという風潮があるようです。

 

このような誤った認識が広がってしまうのは非常に残念です。

 

「この子は発達障害」と決めつけて思考停止するのではなく、「この子の課題はどこなのか?どこを伸ばしていけるのか?」といった丁寧な見取りをしていくことが大切なのではないでしょうか?

 

目次

1年生の発達障害が1割と言われた理由

発達障害の特徴として広く認識されている問題点は以下の3点です。

 

・こだわりが強い

・社会性の低さ(集団参加が難しい)

・コミュニケーション能力の低さ(対人関係が希薄)

 

はっきり言って、1年生段階であれば、どんな子でもこのような特徴を持つ可能性は多いにあります。

 

こだわりが強い=まだまだ未知のものが多いので、数少ない好きな物を大切にするのは当たり前

1年生はまだこの世に生を受けて6~7年しかたっていません。

 

物事をきちんと認識し、自分の中に記憶として残るようになってからを考えると、3年程度しかたっていません。

 

それだけ経験が少ないのですから、世の中に対して不安や心配なことはたくさんあるわけです。

ほとんどのものが未知なのですから。

 

もちろん、好奇心やワクワクといった希望の気持ちもあるでしょう。

しかし、期待と不安が入り混じる時に、好きなものが近くにあると安心しますよね。

 

これを、周りの大人が「こだわりがある」と決めつけ、発達障害のレッテルを貼ってしまっている事例が多数見られます。

 

お気に入りのぬいぐるみなど、1年生段階で好きな物を大切にするのはそれほど心配すべきことではありません。

 

1年生段階で「こだわりが強い」というのを判断したいのであれば、登下校時や授業中など、明らかに不適切だと思われる場面であっても、そのぬいぐるみを抱いていないと落ち着かないなどの行動が見られた場合です。

 

家で抱いている、ずっとぬいぐるみと遊んでいるというくらいであれば、それほど心配すべきことではないでしょう。

 

社会性の低さ=1年生は初めての社会参加なので、社会性が低くて当たり前

1年生にとって、小学校は初めての大きな社会です。

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初めての社会参加なのに、始めから社会性を発揮してうまく折り合いをつけながら生活することができると思いますか?

 

なぜか、多くの大人は1年生になった途端、子供たちは自立して上手に集団行動ができると考えがちなのです。

 

むしろ、まだ右も左も分からない1年生に、1から社会性を身に付けさせるのが学校と親の役割なのです。

 

なので、1年生の子供に対して「社会性が低くて集団参加が難しい」なんて言っても当たり前としか言えません。

 

だって、まだ社会性を身に付け始めたばかりなのですから。

 

中学年になっても集団参加が難しいようであれば、本格的に考え始めましょう。

 


 

コミュニケーション能力の低さ=対人関係経験の希薄さが原因

対人関係がうまくいかない、というのもよく聞く話しですが、これも先ほどの社会性の低さと似たようなものです。

 

小学校に上がるまで、子供のコミュニケーションの相手のほとんどは「家族」でした。

 

それが「先生」や「周りの子供」にシフトしていくのですから、その過程で壁にぶつかるのは容易に想像できます。

 

家族には、言葉足らずでも意思が伝わりますが、他人ではそうはいきません。

 

そういった壁にぶつかりながらも、試行錯誤を繰り返して、他者との関わり方を学んでいく場が学校なのです。

 

それなのに、はじめから「発達障害」というレッテルを貼ってしまっては元も子もありません。

 

「うまくいかなくて当たり前」くらいの気持ちで包み込む態度が必要ではないでしょうか?

 

まとめ:発達障害を診断できるのは医師だけ

最近は、親や教師が「あの子は発達障害だ」と決めつけている姿をちらほらと見かけて非常に違和感を覚えます。

 

発達障害を診断できるのは医師だけです。

 

さらに言えば、自閉症やADHDの特性をもっていても、本人が社会や他者とのかかわりの中で困り感を感じていなければ、それは「個性」になります。

 

発達障害とは、あくまで相対的で、社会的な概念だといえます。

(自閉症やADHDは脳の機能障害によるものなので、相対的ではありません)

 

あくまで私見ではありますが、周りの大人が発達障害を言い訳にしようとしている姿に少し疑問を感じました。

もちろん、多くの先生が、様々な子供の対応に追われ、四苦八苦している姿も十分に知っています。

 

様々な工夫を凝らして、一人一人に適した指導を実践されている素晴らしい先生がいらっしゃることも承知しています。

 

ですが、教育のプロとしての自覚のない教師がいることも事実です。

 

そういった先生が、「あの子は発達障害だから」とレッテルを貼って指導を放棄してしまっている現状を、何とか正していかなけば・・・と感じるところです。

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退勤定時マン@とき
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【定時退勤と授業力・教員のQOL向上を実現させるブログ】教師に特化したお金の話や教育に関する情報を発信していきます。定時退勤は目的ではなく手段。豊かな教員ライフの第一歩を踏み出しましょう!ICT活用や働き方改革、学級経営、授業改善から資産運用まで、教師に関わる情報を幅広く取り上げています。

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