子育て

子供の「なんで?」にどう返す?やってしまいがちなNG対応とは?

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皆さんこんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
 
さて、夏休み真っ只中ということで、いつもよりお子さんと過ごす時間が増えている家庭が多いことでしょう。
 
子供たちは日常生活な様々な事柄に興味いっぱいです。
お出かけしたり、家の中で何かしたりするたびに「なんで〜なの?」「どうして?」と聞いてくることがあるのではないでしょうか?
 
そんな時、私たち大人はついつい忙しいからと適当に対応してしまいがちです。
 
しかし、この子供の「なんで?」こそが考える力を伸ばす宝物なのです!
 
今日は「なんで?」に込められた成長のカギと、大人としてどう対応していけばよいかを紹介していきます。
 

 

目次

「なんで?」は思考の始まり

 
思考は疑問から始まります。
つまり、子供の「なぜ?」は思考の始まりなのです。
 
その疑問からスタートして、物事を多面的に捉えたり深く考えたりすることを通して、思考する力や想像力を培っていくのです。
 
子供が「なぜ?」と疑問をもったときには、成長のチャンスと捉えてくださいね。
 
 

やってませんか?こんなNG対応

 
続いて、ついついやってしまいがちなNG対応をご紹介します。
 
普段、このような対応をしてしまっていないか、この機会に振り返ってみてください。
 

「今忙しいから後にして!」

 
料理や洗濯、掃除などの家事をしているとついつい出てきてしまうこの言葉。
 
忙しいのはよく分かりますが、子供にとってこの言葉のダメージは大きいのです。
 
「自分のことを後回しにされた。」
「話しかけない方がいいのかな。」
こんな風に考えるようになり、家族に本当の気持ちを話すことが難しくなっていく可能性もあります。
 
どうしても忙しい時には、「今は〇〇をしていて手が離せないから、〇〇が終わってから(あるいは、〇分後に)お話を聞かせて」というように、対応できない具体的な理由と次の見通しをもたせてあげましょう。
 
そうすることで、子供は突き放されたとは感じず、安心して待つことができます。
 
また、それでも引き下がらずに喚いたりする場合には、怒るのではなくスルーしてあげましょう。
 
子供は無意識のうちにどこまで反応してくれるのか大人を試すものです。
 
そこで反応してしまうと、今後も同じような行動を取ることになるでしょう。
 

「そうなってるからそうなの!」

 
これはかなりNGな対応です。
 
「決まりだから!」とか、「元々そうだから!」といった言葉で片付けてしまうと、子供は疑問をもたなくなります。
 
前に書いた通り、「疑問は思考の始まり」ですから、疑問をもたなくなるということは思考を停止するということです。
 
思考を停止してしまうことによって、思考力や想像力など、豊かに育んでいきたい力を育てる機会を失い、自分で考えて行動することができない大人になってしまうのです。
 
そんな風に子供を育てていきたいお母さん、お父さんはいませんよね?
 
もしこの言葉を聞いてドキッとした方がいらっしゃいましたら、今すぐやめるようにしましょう。
 
そして、後半に書いてあるOK対応を実践してみてください。
少しずつ、子供の変化が見られるようになりますよ。
 

「あなたにはどうでもいいことでしょ!」

 
これもかなりまずい対応です。
この言葉は捉え方によっては子供の人格を否定することに繋がります。
 
この言葉を言われた子供は、「私には考える資格がないんだ。」
 
「ぼくは不必要なんだ。」
 
このように捉えてしまう可能性があります。
 
大げさだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは事実です。
 
それくらい、子供にとって大人の言葉というのは大きいのです。
 
そして、否定されたと感じた子供の自己肯定感(ありのままの自分でいいんだという気持ち)はみるみる低下していきます。
 
すると、物事に挑戦する自信を失ったり無気力的な態度をとったりするようになってしまいます。
 
大人が忙しいことは重々承知しています。
しかし、忙しいからと言って、このような言葉をついつい口にしてはいないでしょうか?
 
あなたの言葉が、無意識のうちに子供の成長を阻んでいるかもしれません。
この機会に、ぜひ一度振り返ってみてください。
 

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今日からできる!たった一つのOK対応

 
そうはいっても、一々1つずつ疑問を解決する時間なんてないのも現実ですよね?
 
では、どう対応するのがベストなのか?
ここでは、今すぐできるベターな対応方法をご紹介します。
 

「なんでだと思う?」

 
「なんで〇〇なんだと思う?」
 
子供の疑問に対する答えはこの一言で十分なのです。
 
答えは自分で考えて探すもの。
親はそのチャンスを作り、勇気を後押ししてあげるだけでいいのです。
 
むしろ、何でもかんでも答えを教えてしまっては、それこそ思考を止める原因の一つになってしまいます。
 
親が答えを与えるのではなく、自分で答えを探す。
 
そのための環境作りと雰囲気作りをすることが親の役目なのです。
 

具体的な例

 
具体的な例をあげて考えてみましょう。
 
小学校3年生のナオトくん。
 
学校の帰り道、ふと信号が気になりました。
 

ナオト
どうして信号は「赤・黄・青」なんだろう?

 
そこで家に帰ってお母さんに聞いてみました。
すると、お母さんは
 
ナオトはどうして「赤・黄・青」だと思うの?

 
と聞いてきました。
 
ナオトくんはしばらく考えた後、
ナオト
んーみやすいからかなぁ、、、?

 
と、何とか自分の考えを出してみました。
 
お母さんとの会話を終えたナオトくん。
自分の考えは出してみたものの、スッキリとはしていません。
 
そこで、パソコンを使って調べてみることにしました。
 
パソコンで分からないことを調べる方法は、以前からお父さんに教えてもらっていたので難なく進めることができました。
 
 
調べた結果、雨や霧など視界が悪い中でも見やすい色として赤・黄・青(緑)が使われていると分かりました。
 
更に、その並び順にも疑問をもったナオトくんは、より詳しく調べ、ドライバーにとって一番見やすい右側に赤信号があるということも知ることができました。
 
 
ナオトくんは疑問から思考を広げ、自分で答えを探すことができました。
 
これはやり方さえ知っていれば誰にでもできることです。
 
身近な疑問を放置せず、子供の思考を伸ばすチャンスと捉えて、向き合ってみてください。
 

まとめ

 

疑問をもって良い雰囲気作り

 
NG対応を続けていると、疑問をもつことは悪いという認識をもってしまいます。
 
疑問をもつのは良いことである、そして、それを聞いても受け入れてもらえると子供が思えるような雰囲気作りを心がけてください。
 

自分で考える経験を大切に

 
すぐに答えを与えてしまってばかりいると、子供は考えることをやめ、答えを求めるだけになってしまいます。
 
時にはすぐに答えが出ない難しい問題もあるでしょうが、そんな時こそその時々の子供の考えを認めながら自分で考える経験を積ませてあげてください。
 
自分で考えるという経験は、大人になった時に物事を適切に判断して行動するための大事な土台となります。
 

親は探究心をサポートする

 
「なんでだと思う?」という対応はしたものの、それで放置してしまっては対応としては少し物足りないかもしれません。
 
より良い対応は、子供がその答えを見つけるためのサポートをしてあげることです。
 
例えば、調べるためのパソコンやタブレットを用意しておき、その使い方を日頃から教えておくこと。
 
例で登場したナオトくんも、正しいパソコンの使い方をお父さんに教わっていた為、答えにたどり着くことができました。
 
それ以外にも、図書館に連れて行く、必要な本を一緒に探すなどのサポートも素晴らしいでしょう。
 
また、内容によっては工場見学や動物園に行くなど、実際に見たり聞いたりすることで、将来の夢にも繋がる素晴らしい経験として蓄積されることもあります。
 
子供ともよく話し合いながらどの方法で答えを見つけて行くか、ということまで考えられると、自ずと子供の思考力・想像力、そして生きる力が成長していきます。
 
ぜひ、子供の疑問を大切に、成長を促す関わりを実践してみてください!
 
 

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退勤定時マン@とき
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【定時退勤と授業力・教員のQOL向上を実現させるブログ】教師に特化したお金の話や教育に関する情報を発信していきます。定時退勤は目的ではなく手段。豊かな教員ライフの第一歩を踏み出しましょう!ICT活用や働き方改革、学級経営、授業改善から資産運用まで、教師に関わる情報を幅広く取り上げています。

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