漢字学習の新定番!子供の得意に合わせた学習方法2選!
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先日、継次処理と同時処理について記事にさせていただきました。
その記事の中で、継次処理優位な子と同時処理優位な子がいて、それぞれに適した方法があると書いたのですが、今回はその学習方法についての記事です。
(継次処理、同時処理については前記事を参照してください。)
継次処理か同時処理か?今までの学習方法は無意味だった!?徹底解説!
国語、算数などいろいろな学習を取り上げていこうと思っていますが、まずは算数と並んで多くの子供がぶつかる壁である「漢字」の学習について考えていきたいと思います。
漢字も継次処理優位・同時処理優位それぞれの特性を活用することで、今までよりずっと効率的に覚えることができるのです。
目次
①継次処理優位は「語呂合わせ」で覚える!
継次処理優位の子供に向いているのは、一つずつ積み重ねた結果として答えが導き出されるという学習方法でした。
漢字でいうならば、「一画一画を意識して書き進めた結果、漢字を書くことができた。」というイメージです。
この特性を生かして漢字を効率的に学習するならば、ずばり「語呂合わせ」がぴったりなのです。
早速例を出して考えてみましょう。
今回は「意」という漢字を使って説明をします。
継次処理優位の子供に、「意」という漢字を何も支援することなく覚えさせようとすると次のようなことが起きます。
・「日」の部分が「目」になる。
・「心」の部分が「灬」になる。
こういったことを防ぐために、「語呂合わせ」を使うのです。
今回の「意」の場合、次のような語呂合わせが考えられます。
「立つ日の心、注意して」
このように覚えることで、漢字をいくつかのまとまりに分割し、そのまとまりを積み重ねた結果、「意」という漢字になった、というゴールにたどり着くことができます。
それによって、「日」を「目」に間違えたり、「心」を「灬」に間違えたりすることもなくなります。
継次処理優位な子供にとっては、このように、「順番に書けばいいんだ。」と分かることが大切なのです。
ちなみに、他の語呂合わせが考えられる漢字としては、
「車でヌれ土軽く運ぶ」
「ウまいぞ三人の実」
「中でも一番貝が貴重」
などなど、たくさんの漢字があります。
無理くり考えれば、全ての漢字で語呂合わせを作ることもできそうです。
なお、子供と一緒に、その子が一番楽しく、納得できる語呂合わせを考えて使うことが理想ですが、なかなか思い通りにいかないこともあると思います。
そんな時は、以下にあるような本を参考にしてみるとよいと思います。
②同時処理優位は「パズル」で覚える!
続いて、同時処理優位の場合の学習方法についてです。
実は、漢字をまとまりごとに分割するところまでは継次処理優位の時と同じです。
漢字は「へん」や「つくり」などのある程度のまとまりから成り立っていますので、その構成要素に着目するのは、どちらにとっても有効であるということです。
さて、同時処理の場合は分割後の扱い方が違います。
分割したまとまりをパズルのように組み合わせていくイメージで学習を進めると効率的なのです。
例えていうなら、破れた地図を繋ぎ合わせるような作業といえるでしょうか。
全体⇒分割⇒全体と再構成の過程を経ることで、記憶の定着を図ることができるのです。
先ほどと同じく「意」という感じを使って説明していきましょう。
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このように「立」「日」「心」と分解するところまでは同じです。
この後、イメージとしては以下のように一度バラバラにしてしまうのです。
そして、これらのパーツを並び替え、組み合わせることで「意」というパズルを完成させるのです。
全体を見通すことのできる同時処理ならではの学習方法です。
前述した通り、ほとんどの漢字はまとまりごとに分割することができますので、同時処理においても、分割したものを組み合わせるパズルにすることで、効率的に学習することができます。
ただ、分割できるのは分かったけど、パズルを作るのは大変ですよね・・・。
そんな方には、まさにこの学習方法を研究して作られた「漢字博士」という教材がおすすめです。
まとめ:訓練ではなく「楽しむ」ことが大切!
継次処理、同時処理それぞれに適した学習方法を紹介しましたが、何よりも大切なのは「楽しく」学習することです。
ただ、上記のうち、子供に合う方法を一緒に考えることで自然と今までより楽しく学習することができるようになると思うのでご安心ください。
効率的に学習できるということは、「勉強が今までより分かる・覚えられる」⇒「分かる・覚えられると楽しい」⇒「もっとやりたい」という正のスパイラルが生まれるということだからです。
そして、これは勉強がいい意味で楽になる、ということでもあります。闇雲に書き取りを続けるよりずっと楽でなおかつ覚えやすいのです。
ですから、お子さんの様子を、「一番楽しそうに、スムーズに取り組んでいるのはどの学習方法だろうか?」という視点で見てあげることが大切です。
また、漢字に限らず、英単語などでも言えることですが、その単語や言葉だけを覚える学習をするよりも、実際の場面や文章の中で使いながら学習した方が定着しやすいです。
これは意外と見落とされがちですが、自分の名前の漢字や家族の名前、身近な駅や地名の漢字は覚えやすいことに気付けばすんなり理解できると思います。
ぜひ、お子さんに合った方法を選んで、楽しく学力向上に取り組んでみてください!
おまけ:流行りの「うんこ漢字ドリル」ってどうなの?
最近大流行を見せている「うんこ漢字ドリル」
その突き抜けるほどに独特な内容が子供心をわしづかみにし、何とドリルとして採用した学校もあるそうです。
この漢字ドリルですが、実際のところ学習には効果的なのでしょうか?
私の考えではありますが、効果はあると思います。
その理由は次の二点です。
・子供心にとにかく文章が面白い。(勉強に飽きにくい)
・文章が面白いので、単語ではなく文章の中で漢字を学ぶことができる。
まとめでも書きましたが、「楽しい」ということはとても大切です。
この要素を満たしているだけでも価値ある教材だと思います。
更に、文章の中で漢字を学ぶこともできますので、そういった意味でも有用であると思います。
ただ、一点だけ気になる点を挙げるならば、
「例文がむちゃくちゃなところもある」
ということです。
何でもかんでも「うんこ」に絡めようとするため、あまりにも日常や本来の用法からかけ離れた文章なのでは?と思う例文も確かに存在します。
この辺りを気にしながら使っていく必要はあるかと思います。
ただ、導入として使いやすい教材ではあると思いますので、気になったらまずは、お子さんの学年に合わせて使ってみるのも手だと思います。
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