家庭でできる!平仮名の読みチェックと支援の方法
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あなたはお子さんがどれくらいひらがなを正しく、滑らかに読むことができるか知っていますか?
読めると思っていても、意外なところに落とし穴があったりするものです。
特に、日常よく出てくる名前やものについては問題なく読めていても、それ以外の文字や単語は読めないことも多々あります。
今回は、家庭でも簡単に行うことができる、簡易的なひらがなの読みチェックについてご紹介します。
お子さんの様子に応じて活用してみてください。
目次
①ひらがな単語の読みチェック
まず、一つ目はひらがなの単語をまとまりとして読む力がどれだけあるかを知る目安となるチェックです。
この力が弱いと、教科書や文章を読んでいる時に、単語をまとまりとして読むことができず、音読に時間がかかったり、一文字ずつ読んだりする姿が見られます。
顕著な例としては以下のようなものがあります。
(例)「りんごが木から落ちた。」という文章を読んでもらう場合
お分かりでしょうか?
上記のように一文字ずつ読んでから、単語として後で理解できる、といった流れで音読している場合、このまとまりとしてとらえる力が弱い場合があります。
このよな読みの課題を抱えている場合、早期に介入することが大切です。
本人の中では難しいという意識があり、徐々に読むことに対して消極的になっていきます。
低学年のうちにその苦手意識を取り除かないと、どんどんとマイナスの積み重ねが生じ、文章を避けてしまう結果を招くことになります。
「単語検索課題」でチェック
それでは、具体的なチェック方法をご紹介します。
チェックには、以下のプリントを使って行います。
1分間で、プリントの中からできるだけ多くの意味のある単語を探す課題です。
上記のような形で丸をつけて探していきます。
1分間行って見つけられた単語の数が、
1年生:1個以下
2年生:3個以下
3年生:5個以下
4年生:7個以下
5・6年生:9個以下
である場合、単語をまとまりとして読む力に弱さがある可能性があります。
まとまりとして読む力に弱さが見られた場合の支援方法
家庭でできる支援としては以下のようなものがあります。
単語検索課題を行う
チェックとして行った単語検索課題ですが、これもまとまりとして読む力を高める力があります。
アプリやゲームでもこれらの力を高めるために使えるものが販売されています。
個人的におすすめなのは「もじぴったん」です。
これは、文字をつなげてことばを作るゲームですから、このゲームで遊ぶことで単語をまとまりとしてみる力が育まれていきます。
カードゲーム版の他、DSやWiiで遊べるテレビゲーム版も販売されていますので、ご家庭に合った媒体で取り組まれてみてください。
楽しく、子どもの単語を読む力を高めることができますよ。
単語の空欄補充問題を行う
次に、単語の空欄補充問題も効果的です。
例えば、「だいこん」という言葉を一文字かくして、
「だい〇ん」
と書かれたカードを作ります。
それを子供に見せて、何という単語か当てさせる、というものです。
これも親子で楽しみながら取り組むことができるのでおすすめです。
②特殊音節の読みチェック
特殊音節とは、はつ音(ん)、促音(っ)、よう音(ゃ)などのことで、これらの文字が入ると読み間違いが多い場合、音韻意識の弱さがある可能性があります。
音韻意識とは、単語や文が音の組み合わせで構成されていることを理解する力のことです。
この力が育っていると、単語の中の音を取り出したり入れ替えたりすることができるようになります。
ひらがなの段階でこの特殊音節の読みが十分に達成できていない場合、漢字の読みの習得に影響することが指摘されています。
つまい、①の単語の読み同様、できるだけ早い時期にチェックをし、改善を図っていくことが大切なのです。
特殊音節の読みチェック課題
以下のプリントを用いて読みのチェックを行います。
2分間で行い、できた単語数をチェックします。
目安は以下の通りです。
1年生:9個以下
2年生以上:11個以下
これ以下の場合には、特殊音節の読みに課題がある可能性があります。
特殊音節の読みに課題が見られた場合の支援
家庭でできる支援としては以下のようなものがあります。
単語検索課題を行う
単語をまとまりとして読む力を育むための単語検索課題ですが、特殊音節を読む力を育むのにも有効です。
検索する課題の中に、特殊音節を含むものを取り入れればOKです。
同様に、もじぴったんなどは特殊音節も含むので、よいトレーニングになるでしょう。
ぜひ、積極的に使っていってください。
音に合わせて手拍子をする。
次の方法は、単語を読むときに、音の数に合わせて手拍子を入れる方法です。
例えば、「でんしゃ」の場合は、「で・ん・しゃ」と3回たたくことになります。
「きって」の場合は、「きっ・て」で2回。
上記のように、音に合わせて手拍子を入れていくと、音に関するイメージが形成されていきます。
散歩しながら目に入ったものを、手拍子と共に口に出してみる遊びをするといいでしょう。
耳からの情報が有効な場合も
これらの他に、耳からの情報で楽しく歌いながら覚える、という方法が有効な場合もあります。
ピタゴラスイッチで有名な「こたつたこ」は、回文を楽しんでいるうちにひらがなを覚えることができるおすすめの学習グッズです。
これをうたってるうちに2~3歳でもひらがなを覚えてしまった子が多数いるというのですから驚きです。
興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
まとめ:早期の介入が文章嫌いをなくす!
上手く読めない、発音できない、というのは意外と子供からは言いにくいものです。
「自分だけなんじゃないか?」
「言ったら怒られるんじゃないか?」
低学年であってもこのようなことに悩み、なかなか担任や保護者など、周りの大人に言い出すことができません。
お母さんや学校から力試し感覚でチェックをしてみて、支援する必要があるのかどうか見てあげることも大切であるといえますね。
(あとがき)
先日、とある学校の音楽会を見に行ってきました。
小学生がなせる業とは思えない、何重にも重なった楽器の音色に圧倒されてしまいました。
本当に子供の力は無限大だなあというのを感じたところです。
秋の行事シーズン、お子さんのできたことをたくさんほめてあげてくださいね。
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