語彙を増やすことの大切さについて考えてみた
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いつもご覧いただきありがとうございます。
みなさんは語彙(ごい)を意識したことがありますか?
最近、私は語彙の量(=言葉の量)が大切だと感じることが多々あります。
言葉の量が増えればそれだけ表現の幅も広がります。
逆に、言葉の量が少ないということは、それだけ表現に制限がかかってしまうのです。
普段、あまり意識することがない語彙について、少し考えてみましょう。
目次
表現を家に例えてみると・・・
言葉の量について、イメージしやすくするために家づくりでイメージしてみましょう。
言葉の量はレンガです。
そして、完成させる家は表現そのものです。
語彙が豊富(知っている言葉が多い)であるほど、家づくり(表現)に使えるレンガの量が多いです。
レンガが少ないと、必然的に小さい家しか作ることができません。
また、家のデザインやレイアウトを工夫するためのレンガが足りず、画一的なデザインになってしまいます。
対して、レンガが多いとどうでしょう。
大きな家を作ることができます。
また、豊富なレンガを生かして、様々なデザインやレイアウトを工夫することができます。
このときの家の大きさが表現の幅、そして、デザインやレイアウトが伝え方や構成の工夫と考えることができます。
少ないレンガ(語彙)では、どうしても限られた表現になってしまいますが、レンガが多ければ、豊かな表現、様々な手法を使って自分の思いや考えを伝えることができます。
自分の思いを伝えられない子供たち
子供は自分の思いを言葉で伝えることが上手ではありません。
モヤモヤした気持ち、どんよりした気持ち、イライラした気持ちなどを、適切に言葉で表現できないのです。
その結果、体で表現する(=暴力、八つ当たり、キレる、叫ぶ等)ことで思いを伝えようとしているのです。
その典型が、赤ちゃんです。
赤ちゃんは泣くことで自らの意思(お腹空いた、かゆい、不快等)を伝えていますよね。
程度は違えど、それと同じような状況になってしまうのです。
つまり、自分の思いを表現するための言葉を知ることで、衝動的・暴力的な行動が落ち着くケースがある、ということです。
また、子供自身が自分の気持ちを理解できていないケースもあります。
自分の気持ちが何となく落ち着かないけれど、それが「怒り」なのか「悲しみ」なのか「不安」なのか分からずモヤモヤしているという状況です。
こんなケースに対しても、心の状態を表す語彙を増やしていくことが有効な場合があります。
大人との対話で、思いと言葉を結びつける
では、実際に思いと言葉を結びつけるにはどのようにしたらよいのでしょうか。
基本的には「対話」を通して行います。
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自分自身のことを振り返ってもいいですが、おすすめは絵本の読み聞かせ等を通して対話することです。
絵本の中に登場している主人公に寄り添い、その気持ちを想像して言葉で表現するのです。
このようなやり取りを通して、心を表現する言葉を獲得させていくことができます。
(これは典型的な例として挙げました。実際には、「怒り」は日常生活で既に獲得している場合が多い言葉です。また、小学校低学年程度の児童を想定したやりとりになっています)
言葉を知ることで心を知る
感情を表現する言葉を増やしていくことで、子供は自分自身の気持ちに言葉を与えることができます。
「今の自分は『怒っている』んだな。」
「今は『不安』な気持ちだ」
「少し『怖い』気持ちがあるな」
このように、自分の思いを言葉にできることで、安心して気持ちを落ち着けるプラス要因とすることができます。
私たち大人は人生経験も長く、自分の気持ちが分からない、ということは少ないですが、子供はこのような状況にたびたび遭遇します。
自分の気持ちが何となく晴れない、ぐるぐると変な感じが渦巻いているけれど、何なのかよくわからない・・・。
このような状態の不安感や焦燥感、正直大人の想像が及ばないほど恐ろしいものだと思います。
そんな不安で苦しんでいる子供たちにとって、言葉は救いの一手になるのです。
言葉はそれ自体は「ただの音」にすぎません。
しかし、自他の状況に対して適切な意味付けをしてあげることで、心を救うパートナーにもなるのです。
語彙の学習方法等についても、今後の記事で取り上げていきたいと思います。
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