子供の反応、上手に無視できていますか?
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みなさんこんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今日のタイトルを読んで、「無視ってどういうこと?」と思われた方もいるのではないでしょうか。
いつもは子供と向き合え向き合えと言っているくせに「無視」とはなんだろうかと。
今日の記事で紹介するのは、子供がわがままになったり自分勝手になったりすることを防ぐための接し方です。
社会の一員であるということを自覚させるための方法として「無視」を有効活用していくのです。
これは、家庭でも学校でも使える方法です。
少しでも育児や教育の参考になれば幸いです。
目次
「無視」=冷たい対応ではない
無視すると聞くと、多くの方はネガティブなイメージをもちますね。
愛情がない、冷たい、残酷、非情、虐待なんかを連想される方もいるのではないでしょうか。
今回紹介する無視は、子供に対して間違っている行動を自覚させるための無視です。
決して愛情がないわけではなく、愛情がある故に、大人がグッと我慢してあえて無視するのです。
めんどくさいから無視したり冷たくしようと思って無視したりしているわけではない、ということを大前提として頭に入れておいてくださいね。
子供はみんな構ってほしい
どの子も自分の試していることや見つけたもの、気付いたことなどを大人に伝えて構ってもらうのが大好きです。
子供たちは、大人の気を引くためにあらゆる手段を使ってきます。
その最たる例が赤ちゃんの大泣きですね。
赤ちゃんは泣くことによって大人の気を引き、自己主張をします。
基本的には小学生や中学生になっても、このスタンスは変わりません。
大人の気を引くために、大きな声を出したり目立つ行動をとったりするのです。
学校では、授業中に関係ない話をして周りの注目を集めようとする子、気付いたことをたくさんつぶやいて先生に見てもらおうとする子などの姿をたくさん見かけます。
どの子も、自分の言っていること、気付いたこと、あるいは自分自身を見て構ってほしいのです。
家庭では、大きな声で騒いだりくだらないいたずらをしたり・・・そのような子供の姿を見かける親御さんも多いのではないでしょうか。
それも、家庭の中で自分が注目を集めたい、構ってほしいがために行っている行動なのです。
私たち大人は、そんな子供の姿を踏まえたうえで、注目を集めるための行動が社会的に見て許されるものであるか、そうでないかを判断基準に、対応を変えていくということになります。
許される行動:適切な自己主張ができている
許される行動=無視する必要がない場合は、適切な自己主張ができている時です。
適切な自己主張とは、場所・時・状況に応じて礼儀や言葉遣い、振る舞いなどを意識して自分に注目が集まるような行動ができるということです。
例えば、授業中であれば、学習に関係する内容を挙手をしてから発表することなどが挙げられます。
家庭の場合は、暴力や奇声等に頼らずに自分の思いを伝えることなどが挙げられます。
このような適切な自己主張ができている場合は、無視することなく子供の姿を認め、受け入れてあげてください。
適切な自己主張ができているのに無視することは、「愛情のない無視」になるので気を付けましょう。
許されない行動:周囲に迷惑をかける自己主張
許されない行動とは、周囲に迷惑をかける(自分のことしか考えていない)自己主張です。
授業中であれば、順番や話題を無視して好き勝手に話す、大声で話して授業の妨げをする行為などが挙げられます。
家庭では、他の家族が話しているところに割って自分の主張をひたすらに繰り返す、兄弟や親が使っているものを勝手に奪おうとする行為などが挙げられます。
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こういった行動が見られた場合、毅然とした態度で対応することが大切です。
重要なのは、大声で怒ったりいちいち反応したりしてしまってはいけないということです。
子供が期待しているのは「反応」です。
反応してしまうと、子供は「相手が嫌がることをする=反応してくれる」という誤った学習をすることになります。
こうなると、そのあとはエスカレートしていくばかりです。
どこでも自分が構ってもらうために、周りの人にとって迷惑となる行動をとってしまうようになるのです。
無視の方法とは?
ここからは、子供が実際に許されない行動をした場合の無視の仕方について説明します。
ポイントとしては、「気付いていないのではなく、無視している」と感じさせることです。
そうすることで、子供は「この方法ではいけないんだな。」ということを学習していくのです。
一度、目を合わせてから無視をする
子供が反応を求めて適切でない行動をしている時には、一度、子供の方を見て目を合わせます。
これは、気付いてはいるということを示すためです。
全く目を合わせないで無視していると、気付いていないのだと感じ、今まで以上にエスカレートした行動を行う可能性があります。
目を合わせ、気付いていることを伝えた上で無視することで、「この方法ではいけないのかな。」ということに気付けるようにするのです。
適切な自己主張ができた時には、すぐに反応し、受け入れる
無視をしていると、子供自身が気付き、手段を変えてくることが多々あります。
その結果、不適切な行動から適切な行動に変化した場合には、すぐに反応し優しく受け入れてあげるようにしましょう。
そうすることで子供はプラスの学習をし、「こうするといいんだ。」ということを実感できるようになります。
すると、不適切な行動が減り、適切な行動が増えていくのです。
それでも繰り返す場合は、「面白くないよ。」と短く伝える
時には何度無視しようともしつこく行動を続けたり面白がってからかったりしてくることもあると思います。
そんな時は短く「面白くないよ。」と毅然とした態度で伝えましょう。
この言葉で子供はハッと気が付き、行動を改める場合があります。
ただ、この言葉は大人の想像以上に突き刺さるものなので、多用しないように注意してください。
あくまでも、先述した方法を試してもうまくいかない場合の最終手段として考えてください。
まとめ:子供が自分自身で気付いて伸びていけるように
大人が「〇〇しなさい。」「〇〇じゃなきゃダメ」「こうしないと反応しないわよ」といちいち指図していると、子供はのびのびと育つことはできません。
自分の意志ではなく大人の意思で動いているような感覚になり、主体性や自己肯定感が著しく低下してしまうのです。
そうではなく、今回の方法を使うことで、自分で気がづき伸びていけるようにすることがポイントです。
冷たい無視ではなく、温かい見守りの無視で子供の成長を促しましょう。
おまけになりますが、実はこの方法、「応用行動分析」という理論を活用した方法です。
応用行動分析については、また別の記事でご紹介できればと思いますので、楽しみにしていてください。
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