大人も子供も笑顔で終わるケンカの止め方5ステップとは?
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何か気に入らないことがあるとすぐに喧嘩になる・・・。
その場では無理やりお互い誤らせるが、結局繰り返す・・・。
子供の喧嘩の対応に苦慮している方は多いのではないでしょうか。
今日は、家でも学校でも使える喧嘩を止めるステップについて紹介します。
なかなか喧嘩を止めるのがうまくいかないという方は、この5つのステップのどれかが抜けている、あるいはしっかりとできていない可能性があるかもしれません。
ぜひ、喧嘩を止めるステップを確認して、実践してみてください。
目次
1:喧嘩を止める
当たり前ですが、喧嘩している状況を見つけたら止めることが必要ですね。
周りから見て、お互いに興奮していて殴る、蹴る、掴みかかるなどの暴力行為が出ているような場合には、すぐに間に入り、無理やり止めることが必要です。
興奮している子供を抱えて無理やり引き離し、安全確保を第一優先にしましょう。
そうでなく、喧嘩はしているけれどお互いに暴力行為にまで至ってない場合には、言葉で止める方法も有効です。
「喧嘩しているように見えるけど何かあった?」と聞くと、お互いが「これは喧嘩なのか?」「周りから見たら喧嘩に見えるのか」などと考えることになります。
すると、周りの状況を把握することができ、気持ちを冷静に落ち着けることができるのです。
ただ、このように言葉だけで喧嘩を止められる状況というのはそう多くありません。
必要があれば、無理やり止めることも必要、と頭に入れておきましょう。
2:事実確認をする
喧嘩の状況について詳しく事実を確認します。
ここで大切なポイントは「必ず一人ずつ話を聞く」ということです。
二人同時に聞いてしまっていては、お互いに反発したり主張し続けたりして更に喧嘩をヒートアップさせることになります。
ちなみに、話を聞く際には興奮度の高い子、あるいは衝動性の高い子から話を聞くようにします。
興奮している、衝動性の高い子は待つことが我慢できない可能性があり、話を聞くのを後にすると、その間に暴れたりどこかへ行ってしまったりする可能性があります。
なので、二人のうち、待てる方を後回しにして話を聞いていきます。
なお、待つことができた場合には、待っていてくれたことを必ずほめるようにしましょう。
待って話を聞くことはよいこと、ということを二人に認識させることができ、その後の冷静な話し合いにつながります。
このとき大切なことは「徹底して聞く」ことです。
先生の意見や考えは出さず、とにかく聞きます。
これを「傾聴」と言いますが、相手の思いや考えを全部話してもらい、うなずきながらただひたすらに聞くのです。
聞いてもらえた、と子供が感じると、その時点でまた一つ冷静になることができます。
先生(親)が話の途中で自分の意見を出したり注意したりすると、子供も「でも、だって」になり、かえって逆効果になります。
また、「あの先生(親)は話を聞いてくれないから無駄だ」と思われてしまうと、その後の喧嘩対応に大きなマイナス影響を及ぼします。
何か言いたくなる気持ちは分かりますが、ぐっと我慢して聞くことに徹するようにしましょう。
3:問題点の確認
事実確認が済んだら、なぜ喧嘩になったのか、問題点を整理し、確認します。
このときのポイントは、「子供の言葉でまとめ、確認をする」ということです。
喧嘩というのはどちらか(あるいは両方)の認識のズレから発生します。
その「認識のズレ」がどこの時点から、何によって生じたのかを明らかにするのです。
その際には、子供が話した言葉をたどりながら、事実に沿って確認をしていきます。
A:「あいつが掃除をさぼっていたから注意したら、殴りかかってきた。」
B:「ちゃんとほうきで掃除していたのに、『掃除しろよバカ』と言ってきた。」
このような話が出てくると、認識のズレが明らかになります。
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上記のAとBの会話の場合、掃除に対する認識のズレから喧嘩が発生したことが分かります。
仲裁に入った大人は、そのズレをそのまま確認し、お互いの子供が納得できるようにします。
「AくんはBくんが掃除をさぼっていたから注意した。そしたら殴られたからやり返した。Bくんはほうきで掃除をしていたけど、Aくんにバカと注意されてむかついて殴った。これで合ってますか?」
このように子供の言葉を使って確認することで、子供同士の勘違いを解消することが大切です。
双方の子供から「あってます」という同意が得られたら、このステップは完了です。
なお、このように確認をしてどちらかの子供が違うと言った場合には、もう一度子供に話をさせ、お互いに同意するまで確認と整理をするようにします。
ここで納得できていないと、次のステップ以降に不満を持ち越す可能性があるので、丁寧かつ慎重に対応するようにしましょう。
4:点数をつけさせる
ここが大切なステップです。
3つ目のステップまでが終わると、多くの大人は「今回はどちらの方が悪かった?」と白黒をつけたがります。
ですが、大体の場合、喧嘩には白黒はありません。
お互いに勘違いをして喧嘩になっているので、どちらかが完全に悪い、ということは実はそれほど多くないのです。
ほとんどの場合、両者ともに良くない部分があった、というのが正解です。
それなのに、「どちらが悪い」を決めようとすると、「お前の方が悪い」となり、せっかくここまで冷静さを取り戻したのに、また喧嘩に逆戻りしてしまいます。
そうならないためにも、白黒をつけるのはやめて、点数化することで自分を客観視できるようにしましょう。
「今回の行動は10点中何点だったと思う?」と二人の子供に問いかけるのです。
すると、大体の子供は4~6点程度の点数を言います。
これは、認識のズレから喧嘩になったことを加味し、反省できている証拠です。
点数化することで自分を冷静に振り返り、客観視することができています。
「4点」と答えた場合には、「6点分反省できてえらいね。」
「5点」と答えた場合には、「5点分反省できてえらいね。」
とそれぞれの点数に合わせて反省できたことを認め、ほめるようにします。
こうすることで、冷静さを取り戻すとともに、褒めることによって、今後の行動を改善していくことにもつながります。
5:解決策を考える
ここまでくれば、今回の喧嘩自体はほぼ解決しています。
お互いに冷静になり、落ち着いて物事を考えられる状態です。
最後に、今後どうすれば同じようなトラブルを防ぐことができるか、を考えさせます。
二人にそれぞれ改善策を聞き、それを確認して対応を終えるようにしましょう。
ここで、改善策をなかなか出ないようであれば、もう片方の子供にアドバイスしてもらったり、必要があれば、大人から「~というのはどう?」と提案してみるのもありでしょう。
できれば子供自身から解決策が出る方が望ましいですが、でない場合で大人からアドバイスをするときには、必ず疑問形の提案にしてください。
最終的にその方法に決めるかどうかは、子供自身に任せるのです。
そうすることで、「自分で決めた解決方法」という認識になり、今後、それを守ろうという意識がグッと高まります。
人は、自分で決めたことによって、行動を変えることができるのです。
まとめ
喧嘩対応をするときは以下のポイントを意識しながら行うと、スムーズかつ円満に喧嘩を終わらせることができ、今後の再発防止にもつながります。
・子供自身の言葉で解決に導く
・大人は自分の意見を言わない
・行動を否定し、人格は否定しない
・ほめて終わる
特に、ほめて終わるというのがポイントです。
白黒つけようとすると、ほめて終わることは難しいです。
点数化のステップを入れることでほめる場面を作ることができますので、ぜひ試してみてください。
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