怒ることは悪いことじゃない!怒りと上手く付き合う方法とは?
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いつもご覧いただきありがとうございます。
みなさんは「アンガーマネジメント」という言葉を知っていますか?
アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手に付き合う方法を学ぶことです。
癇癪を起こしてしまう子やキレやすい子に有効とされている心理トレーニングで、アンガーマネジメントを学ぶことで教室や家庭で落ち着いて過ごすことができたり、対人関係が良好になったりします。
お子さんやクラスの児童がキレやすいと感じている方は、ぜひこのアンガーマネジメントについて学び、お子さんと共に実践してみてください。
目次
怒ることは悪いことではない!
まず、アンガーマネジメントの大切な点として、「怒り」の感情は悪いものではないという認識があります。
怒りという感情は行動の結果として自然と湧き出てくるもので、それ自体に良い悪いはないということです。
問題なのは、その感情の表出の仕方にあります。
アンガーマネジメントについての知識や実践力がないと、ほとんどの場合、「怒り」は他者(あるいは自分、もの)への攻撃という形で表出されます。
これが「怒り」が悪いものとして扱われてしまう原因です。
つまり、「怒り」を感じるのは誰にでもあるので悪いことではないが、その「怒り」の感情を爆発させてしまうのが悪い、ということです。
アンガーマネジメントを学ぶことで、適切な「怒り」の表出方法や「怒り」の鎮め方、コントロールの仕方を身に付けることができます。
すると、今まで爆発させるだけだった「怒り」を、自分の中で解消したり、人の助けを借りながらコントロールしたりすることができるようになるのです。
怒る自分を責めないように
アンガーマネジメントを行う場合、怒るのは誰にでもあることだから、怒る自分が悪いわけではないということを教えてあげます。
キレてしまう子供というのは、その時は怒りが頭がいっぱいになっているので、我を忘れたように怒りを爆発させるのですが、たいていの場合、その後に怒った自分に対して自己嫌悪を感じています。
そして、「また怒ってしまった」「こんなことで怒って自分はおかしいんじゃないか」「一体どうすればいいんだろう」と悩み、自己肯定感を失っていってしまうのです。
怒ること自体は悪いことはないのだからおかしいことではない。
ただ、怒り方を学ぶ必要はあるね、というスタンスで子供と接するように意識してください。
アンガーマネジメントのステップ
アンガーマネジメントには紹介されている書籍や講座によって様々な方法があります。
ここでは一例としてよくあるステップを紹介します。
怒ることは悪いことではない、怒り方を学ぶ必要があるだけ、という0段階を経た後、以下のようなステップで行われることが多いです。
1:怒りについて知る
怒りという感情がどういったものなのかを学びます。
実は、怒りとはいきなり湧き出てくるものではなく、様々な感情が溢れた結果であると考えられています。
例えるならば、不安や不満、悲しみや寂しさ、モヤモヤなど、自分の中で解消することが難しい感情が心のコップに溜まっていき、それがコップから溢れたものが怒り、という感情になって表れるのです。
つまり、怒りには必ず原因と背景がある、ということを知ることが大切です。
もしも怒りを感じてしまった場合には、怒りに目を向けるのではなくその背景にある本当の原因に目を向けることで解決に向かっていけるということを意識してください。
2:怒りを感じた場合の対処法を学ぶ
次に、怒りを感じた場合の対処法を学びます。
一般に、怒りの感情のピークは6秒と言われています。
この6秒間をうまくやり過ごすことができれば、怒りで我を忘れてバクハツすることは少ないと言えるでしょう。
そのために、その6秒間の過ごし方を学ぶのです。
例えば、以下のような方法があります。
・深呼吸して6秒数える
・簡単な計算をする(3ずつ足したり引いたりする。九九を言うなど)
・心の中で「ストップ!」と叫ぶ
・身近にある柔らかくて手触りのいいものをギューッと握りしめる(抱きしめる)
・指先の運動など、簡単で細かい動きを繰り返す
ポイントは簡単ですぐできることです。
怒りの感情を感じている時は他のことを考える余裕はほとんどありません。
そのため、いちいち実践するのに考える必要がある複雑なものにしてしまうと、その場で実践するのが難しくなります。
お子さんと相談して、事前に練習しておき、怒りを感じたらやってみるということを繰り返すのが大切です。
最初はうまくいかなくても、何回も繰り返しているうちに自然とできるようになってきます。
上記の例以外にも、お子さんに合った方法を探して実践してみてください。
3:物事の受け取り方を考える
怒りの対処法を学んだことで、怒りの感情との付き合い方はある程度OKと言えます。
ここでは、更に一歩進んで、物事の受け取り方について学びます。
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例えば、混雑している道を歩いていて、人と肩がぶつかった時。
「あいつ、ぶつかってきやがったな、こんちくしょー!!」
と思うのか、
「混雑のせいでぶつかってしまったのかもしれない。わざとじゃないから仕方ないか。」
と思うかでそもそもの怒りの感情の感じ方が大きく異なります。
このように物の見方や考え方を見つめなおすことで、怒りの感情を感じる機会を減らしていくのがこのステップです。
自分の立場だけで見てしまうと、どうしても怒りが先行しがちですが、相手の立場に立ってみたり、周囲の状況を踏まえて考えたりすることで、意外と冷静になれるものです。
日頃から、「相手から見たらどう感じるかな?」「他の見方はできないかな?」という問いを投げかけ、子供の視野を広げていくように意識しましょう。
怒りは連鎖する
最後に、「怒りは強いものから弱いものへ連鎖していく」ということをお伝えしたいと思います。
お父さんやお母さんが子供に対して怒りをぶつけると、子供はその怒りを自分より弱いもの(弟や妹)へぶつけます。
あるいは、クラスで先生に怒りをぶつけられると、その子は自分より弱いと思ってるクラスの子供や年下の子供へ怒りをぶつけます。
そして、ぶつけられた子はまた更に弱い子を見つけて怒りをぶつける、という怒りの連鎖が起きてしまいます。
そうならないためにも、怒りと適切に付き合う方法を学び、怒りの連鎖を断ち切れるようにすることが大切です。
最近は子供だけでなく、大人のアンガーマネジメント講座も多く開かれていて、怒りについての学びが広がってきています。
怒りは悪いことではないけれど、自分や相手やものを傷つけてしまう表出方法は改めなければいけない、という認識で上手に付き合っていってください。
怒りは人を傷つけるためではなく、自分を守るためにあるのです。
更に詳しく知りたい方は・・・
アンガーマネジメントについて更に詳しく知りたい方は、アンガーマネジメントの本を読んだり講座を受講したりすることをおすすめします。
書籍は大人向けから子供に対する親向けの本まで、様々な種類があります。
子供と一緒に学ぶ、という意味でおすすめなのは下記の本です。
興味がありましたら、ぜひ手に取ってご覧になってみてください。
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