3つのことを意識するだけで保護者対応はうまくいく
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みなさんこんにちは!
いつもご覧いただきありがとうございます!
今日は教師向けにうまくいく保護者対応の心がけについて紹介していきます!
保護者の方もご興味がありましたらぜひご覧になってみてください。
保護者対応は3つのことを意識するだけで、ぶつかり合ったり無駄な時間の浪費に終わるということがなくなります!
ぜひこの記事を読んで実践してみてください!
目次
3つのキーワード「感謝」「事実」「見通し」
「感謝」を伝える
まず1つ目のキーワードは「感謝」です。
感謝について、3つのトピックに分けて説明していきます。
時間を作ってくれたことに関する感謝
教師というのは何故か保護者はいつでも時間がある、と思ってる方が一定数いるように感じます。
しかし、保護者も教師と同じように忙しく働いているのです。
そんな忙しい合間を縫って、話をする時間を作ってくれているのですから、そのことに感謝しましょう。
また、この時によく、「お時間を作っていただきすいません。」と申し訳ない態度を示す教師もいますが、これはあまり良いとは言えません。
どうしても「すいません」などの言葉はネガティブな印象を与えますので、「今日はお時間をいただきありがとうございます!」とポジティブな態度で接するようにしましょう。
日々の感謝
次に大切なのが、日々の協力に対する感謝です。
学校は平気な顔して親の音読チェックや連絡帳の記入などの宿題を出しますが、家庭では大きな負担となっています。
それでも宿題チェックや提出物など、抜けや漏れがないように取り組んでくださっている保護者の方には頭が上がりません。
心の中では不満に思うところもありながらも、キッチリと学校から出されたものをやり遂げて下さっている家庭に感謝の意を表しましょう。
「いつも学校の活動にご協力いただきありがとうございます。」という感謝を伝えることで、本題に入る前に距離感を縮める効果もあります。
聞いてくれたことに対する感謝
最後に、こちらの話を聞いてくれたことに対する感謝です。
保護者と面と向かって対応する場面では、忘れ物や問題行動に関することなど、保護者からすれば気の進むものではない場合が多いです。
それでも教師の話に耳を傾けてくださったのですから、「聞いていただきありがとうございました。」と感謝を伝えましょう。
「事実」を伝える
次に、保護者に本題を伝える際のテクニックについてお伝えします。
まずは、「事実」を伝えるということを中心に考えてください。
事前に事実確認をする
保護者と会う前に必ずやらなければならないこととして、事実確認があります。
学力的な内容であっても、行動面の内容であっても、保護者に伝えることに関しては「事実」でなくてはなりません。
学力面なら「おっちょこちょいのミスが多い」という抽象的な伝え方でなく、「3回連続位取りを間違えてミスをしている」といったような事実を明確にする必要があります。
行動面、例えば喧嘩などの場合には、当事者はもちろん、近くにいた第三者にも話を聞き、十分に擦り合わせを行なった上で伝えるようにします。
後でトラブルを避けるためには、子供に「〇〇という内容でお母さん(お父さん)に伝えるけど間違いはない?」と確認してから伝えるようにするのが良いでしょう。
教師の感情は交えない
保護者対応でトラブルやクレームに発展する場合、このポイントを落としてしまっているケースが非常に多いです。
教師はおしゃべりな生き物で、事実だけを伝えれば良いのにそこに感情を交えて一言多くなってしまうことがよくあります。
例えば、「いつもケンカばかりで困るんですよねぇ」という言葉。
確かに困ってるのでしょうが、親からすれば子供自身が困ってることの方がよっぽど大事です。
しかも、こんな言われ方をすると、うちの子は邪魔者扱いされてると感じることは間違いないでしょう。
こうならないためには、事実を伝えるだけにとどめるべきですが、どうしても思いを伝えたいという場合、お子さんに寄り添った伝え方をしましょう。
例えば、ケンカばかりしている子に対しては、「ケンカが多いと学習にも集中できなくて、〇〇くんも困っている様子なんです。何とか私も力になりたいと思っているので、一緒に協力していきましょう。」
このように伝えることで、邪魔者扱いされている、と感じることはなくなります。
言葉は伝え方一つで敵味方を大きく変えてしまいますので、慎重に言葉を選んで伝えるようにしましょう。
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「見通し」を伝える
最後のキーワードは「見通し」です。
大変残念な事なのですが、時々、教師が自分の不満を保護者にぶつけて後は家庭で何とかしろ、と言った感じで対応を終わらせてしまう場面に遭遇します。
これでは、保護者はせっかく時間を作って学校に出向いたのに、帰るときに「結局どうしたらいいの?」と悩みを大きくしただけになってしまいます。
過去は変えられませんから、事実を伝えたら必要以上に追及はせず、そこから今後どうしていくか、ということを考えるようにしましょう。
具体的には、以下の視点をもって話を進めていくとスムーズに見通しを立てることができます。
クラスでやること
その子に対する手立てとして、クラスで担任が取り組んでいくことを話し合います。
学力面であれば、その子のレベルに合わせたプリントを用意する、板書の量を減らす、などのことが考えられるでしょう。
ポイントとしては、「授業を分かりやすくする」などの抽象的な内容ではなく、「プリントを〇年生レベルのものから取り組ませるようにする」「板書はめあてとまとめだけ書くようにする」など、具体的な行動として示せるものにすることです。
学校でやること
学校としてどのように対応していくかを話し合います。
必要に応じて加配の先生をつけてもらう、学習に参加することが難しい時には職員室の後ろで過ごすなど、学校全体として取り組んでいくことが考えられます。
この内容については、担任と保護者の二者面談の場合、その場では判断することは難しい場合もあるので、保護者の要望と現状を鑑みた上で、候補として何案か練り、後日管理職とも相談して決定していくことになるでしょう。
これからの時代、担任が一人で抱え込むということはあり得ない時代になっていきますので、どんどん学校全体で対応していくアイデアを出していくと良いと思います。
保護者にとっても、学校全体で対応してもらえるという安心感が芽生え、信頼してもらえるようになります。
ただし、相談の内容によってはそこまで大げさにしなくても、、、と感じる保護者もいるので、そこは慎重に相談しながら進めていくようにしてください。
家庭でやること
最後に、家庭でやることについて話し合います。
「毎日〇時になったら宿題をする」
「帰ったらすぐ次の日の持ち物を用意する」
など、家庭で取り組んでもらうことについて取り上げます。
学校と家庭で対応が違ってしまうと、せっかく相談をした意味がなくなってしまうので、一貫性のある対応ができるように決めていきます。
また、この時大切なことは、負担が大きくならないように注意することです。
面談をしている時というのは、お互いにモチベーションが高く保護者もやる気になっているので、「なんでもやります!」という態度で難しい内容でも受け入れてくれやすいのですが、得てして続かないことが多いです。
家庭では他にもやることがたくさんありますので、日々の負担にならないくらい軽いものにできるよう、相談して決めていくようにしましょう。
保護者は敵ではなく協力者
保護者対応が苦手、という教師は思ったより多くいるように思います。
また、自分では保護者対応が得意と思っていても高圧的なだけで、保護者は反抗できずにただ従うだけというような信頼関係のない状態も見受けられます。
教師も保護者も子供の力を引き出したい、成長させたい、という思いは同じはずです。
その原点を忘れずに、「どうしたらその子の成長にとって一番良いか?」ということを考えて向き合うようにしましょう。
目の前の問題に気を取られ、本質を見失っている教師がたくさんいるように感じます。
その結果、将来的・包括的な子供の成長ではなく目の前の問題解決に走ってしまい、保護者との感覚のすれ違いから関係がうまくいかないケースも多々見られます。
保護者は本来一番近くにいる味方です。
お互いに丁寧に思いを伝え合い、対話を通して協力していけるよう、3つのキーワードを大切にして向き合ってみてください。
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