手芸や工作が子供の発達に最高な3つの理由
スポンサーリンク
あなたのお子さんは手芸や工作に取り組むことが多いでしょうか?
実は、手芸や工作に取り組むことは、お子さんの発達にとって素晴らしいメリットがあるのです。
手芸や工作というと、売り物になるレベルのものを作らないといけないような気がしてしまいますが、そんなことはありません。
砂場で砂のお城を作ることだって、立派な工作です。
ぜひ、この機会にお子さんの興味や関心に合った手指を使う遊びを取り入れてみてください。
目次
①指先を使うことで運動野が発達する
手や指は脳の運動野という運動をつかさどる領域と密接につながっています。
厳密にいうと、身体の各部位も運動野とつながっているのですが、手や指はその中でも特に大きな割合を占めているのです。
この運動野は手や指からの刺激を受けて発達していきます。
つまり、手先が器用な子、手先をよく使う子はそれだけ脳が発達しているのです。
あなたの周りにいるお子さんで、手先が器用な子は大人っぽい部分があったりしませんか?
幼少期に手や指を使う活動をたくさん行っておくと、大人になってからの大きな財産になります。
もちろん、大人だって手や指を使うことは大切です。
手指を使った活動は、認知症予防プログラムに取り入れらていることも多く、それだけ脳にかかわる大切な動きなのです。
②同時処理と継次処理の両方が鍛えられる
同時処理と継次処理の基本的な内容については、以下の記事をご覧になってください。
手芸や工作を行う時には、全体の完成イメージをもたなければ納得のいく仕上がりにはなりません。
この、全体をイメージする設計力が同時処理の能力と大きくかかわっています。
完成を想像し、全体のバランスを整えていく作業を繰り返すことで、同時処理の力が大きく育っていくのです。
継次処理は、実際の一つ一つの作業の時に鍛えられます。
目の前の作業を丁寧に一つずつ積み重ねていかなければ作品は完成しません。
編み物であれば、目の前の一目一目に集中すること、工作であれば、一つ一つの釘打ちに集中すること。
これによって、継次処理の力が育っていくのです。
更に、実際に作業を行う時には、眼前の作業に集中しながらも、全体のバランスも整えていかなければなりません。
例えば、マフラーを編む場合、一目一目をしっかりと編むことを行いながらも、マフラーとして整った形になるように、全体のバランスを調整していく必要があります。
つまり、同時処理と継次処理を一緒に働かさせて取り組まなければならないのです。
両方の力が必要になるので、同時処理も継次処理もどちらの能力も育てることができるのが、手芸や工作の大きなメリットであるといえます。
③創作と表現を通して豊かな心が育つ
本来、モノを創作し、表現することはとても楽しいものです。
子供たちはのびのびと自分の世界観を表現し、豊かな感性で作品を楽しみます。
そうしたモノを作ることを通して育まれる感性は、大人になってひらめきや柔軟な思考として大きな力を発揮します。
子供のころにたくさんものづくりを経験することで、アイデア豊かな大人へと成長していけるのです。
また、モノを完成させたときの達成感もとても重要です。
何度も試行錯誤を繰り返し、やっとのことで完成させたとき、子供は大きな喜びと達成感で心が満たされ、一回りも二回りも精神的な成長を遂げます。
やり遂げた、という経験は子供の中に成功体験として刻まれ、こころを支える土台となることでしょう。
技術的な面だけでなく、情緒的・精神的な面からもものづくりには素晴らしいメリットが存在するのです。
おすすめの手芸アイテム
はじめてのお子様にはビーズを使った手芸がおすすめです。
扱いやすく、色もカラフルなので楽しみながら取り組むことができます。
ただし、誤飲には気を付けてくださいね。
また、アイロンをかける時には、近くの大人が行うようにしましょう。
また、ビーズからレベルアップして本格的に手芸に取り組み始める時には、以下の2冊の本をおすすめします。
子供でも分かりやすく書いてあり、初めてでも手軽に手芸を進めることができますよ。
おすすめの工作アイテム
工作は、段ボールや紙を使ったものから木工・鉄工まで多岐にわたります。
それぞれのお子さんの興味・関心の高いものや身近に用意しやすいものから取り組まれるとよいでしょう。
「工作図鑑」には、様々な道具や材料を使った工作のアイデアがたくさん詰まっています。
一家に一冊あると役立つ本ですので、まだお持ちでない方はぜひお手元に置いておくことをおすすめします。
まとめ
手芸や工作は、脳の発達の面から見ても、子供のころにたくさん経験しておくことが大切です。
大人になってからでも遅くはありませんが、小さい頃から取り組む効果は計り知れません。
私自身、小さい頃の失敗体験が原因で、ものづくりを避ける幼少期を過ごしてきたのですが、今になってとても後悔しています。
手芸や工作は本来、豊かな心と表現力を育むためのもの。
上手いとか下手とかにこだわるのではなく、その子が自由な表現をできているか、楽しむことができているかに重きを置いて接するようにしてください。
(あとがき)
私はどちらかというと継次処理傾向が強いので、工作などをすると、ついつい目先の作業にばかり目がいってしまいがちになります。
そうすると、結果として全体のバランスが整わず、何となくへんてこ・・・な経験がたくさんあります。
どちらの能力も必要に応じてバランスよく使い分けることが大切だなあと思いました。
また、工作や手芸などの創作活動は、近くにいる大人の言葉かけがとても大切ですよね。
言葉かけによって、子供の心と動きが大きく変わるので、近々記事にしたいと思います。
スポンサーリンク