子育て

子供の気持ちを尊重する4つの関わり方

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子供が何かに失敗していたり、怒っていたりする時、あなたは次のような言葉をかけてはいませんか?

 

「こうやればよかったのに。」
「だから言ったでしょ。」
「どうしてそんなことしたの?」

 

これらの忠告や質問など、正論を振りかざすやり取りでは子供は心を開いてくれません。
むしろ、「お母さんやお父さんと話してもムダ。」と思ってしまい、遠ざけるようになってしまいます。

 

子供が自分の気持ちをうまく処理し、上手に関わるようにするためにはちゃんとした方法があります。
その方法を知っているか知らないかでは、親子関係が大きく変わってくるでしょう。

 

今日は、子供の気持ちを尊重し、うまく関係を築いていく4つの方法をお伝えします。

 

目次

①注意を傾けて聴く

子供「今日こんなことがあってさ・・・。」
親「それは大変だったね。」(TVを見て、お菓子を食べながら)
子供「ねぇちゃんと聴いてる?」
親「ちゃんと聴いてるよ」
子供「全然聞いてないよ」
親「野球を見ながらでも聞けるんだよ。」
子供「・・・もういいよ。」

 

子供は口先だけでしか聴いてくれない人には敏感に気付きます。
始めは自分の気持ちを分かってもらおうと一生懸命話すのですが、無駄だと分かるとすぐに話す気をなくし、関わりを遠ざけてしまうのです。

 

更にひどいのは、「ながら聴き」をしながら講釈を垂れることです。
子供からしたらこれ以上ないほど不快な気持ちになるのです。

 

子供が話をしにきてくれた時には、一度作業の手を止め、子供と向き合って話をすることが重要です。
本気で聞いてくれていることが分かると、子供はどんどん自分の話をしてくれます。

 

その時、親は何も言う必要がありません。優しく、微笑みながら子供の顔を見て話を聴くことで、子供の心は自然と明るく開かれていくのです。

 

これを「共感的沈黙」といいますが、子供にとって、ただ黙って優しく受け止めてくれる人を最も必要としているのです。

 

②相槌で子供の気持ちを認める

子供「筆箱が壊れちゃったの。」
親「自分で壊したんでしょ?」
子供「違うよ!休み時間の間に机から落ちてたんだよ。」
親「言い訳はもういいから。しまっていないのがいけないと思わない?」
親「散らかってるとどうなるかわかったでしょ?次からはしっかりと自分の持ち物は管理しなさい。」
子供「・・・あぁもううんざり。」

 

子供の思考の流れを無視して、大人が主導で物事を進めると、大体のことはうまくいきません。
子供は、質問やアドバイスを求めているのではなく、聞いてくれる人を求めているのです。

自分で考える時間を与えることなく、ただ矢継ぎ早に質問やアドバイスを繰り返すだけでは、うんざりしてしまいます。

 

まずは、子供の話に相槌をうちながら、しっかりと聞いている態度を見せること。
何か言いたくなってもぐっとこらえて、話し終えるまで聞き続けること。

この「聴く力」が子供の心を開き、思考力を高めるのです。

 

何か話をしてきた時には、「そうなの!」「そんなことが!」「まぁ!」「あらあら」など、相槌の言葉を使いながら話を聴いてあげましょう。

 

この時、①で書いたように、決して「ながら聴き」ではいけませんよ。

すると、子供はその相槌の後に自分で考えるようになります。

 

「こうしたらよかったのかな?」
「次は○○をしてみようと思ってるんだ。」

 

など、今までできなかった会話ができるようになるのです。

 

③子供の気持ちを言葉で表現してあげる。

子供「飼っていたバッタが死んじゃったんだ。」
親「バッタくらいまた捕まえてくればいいだろ。いつまでも気にするんじゃない。」
子供「あのバッタじゃなきゃ嫌なんだよ!」

 

子供の気持ちを無視して親の言葉を語り続けると、子供はその言葉を受け入れることができません。

それどころか、「自分はこんなにも悲しい気持ちを感じているのに、この気持ちは間違いなのだろうか。」と自己の否定をしてしまう可能性さえあるのです。

 

まずは、子供の言葉をしっかりと受け止めること。
そのうえで、その気持ちを言葉にして表現してあげることが大切なのです。

 

「それは本当に辛いことだったね。」
「本当に大切な友達だったんだね。」

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先ほどのやり取りでは、こんな言葉が必要だったのです。

更に悲しみのどん底に落としてしまうのではないかと心配してしまう方もいるかもしれませんが、むしろ反対です。

子供は、自分の気持ちを認めてもらえた経験としてプラスにとらえ、結果的に早く立ち直ることができるのです。

しかも、この悲しみを人生の豊かな経験として、心に刻むことができるのです。

 

④空想で子供の願いを実現する。

子供「この恐竜のおもちゃがほしい!」
親「何言ってるの。そんなお金どこにもないわ。ほら、行くよ。」
子供「やだ!ほしいー!!(駄々をこねる)」

 

おもちゃ売り場でよく見る光景ですね。
子供がおねだりをしたとき、大人は無理な理由を突き付け子供の期待を裏切ります。

 

しかし、その無理な理由は子供からしてみれば自分とは関係のないもの。すぐに納得できるはずがありません。

更に、子供はその時その恐竜のおもちゃのイメージで頭がいっぱいになっているのです。

こういう時には、一度その世界に浸って子供の願いを実現してあげることが大切です。

 

親「この恐竜は強そうだね!どんな鳴き声をするのかな?」
子供「ギャァグワァーって感じじゃないかな?」
親「こんな恐竜が現れたら大変だ!ガオー!」
子供「きたな!エイッ!」
親「すごい!本当にこの恐竜のおもちゃが欲しいんだね。」
親「恐竜のおもちゃを買ってあげられるお金があればよかったなあ。」
子供「また今度、もし買えるようになったらお願い!」

 

子供がそのものをどれだけ欲しがっているかを理解し、そのことを伝えてあげるだけで、子供の態度は一変します。

そして一緒にその世界を共有することで、子供の心は満ちていくのです。

 

まとめ:子供との関係づくりは人間関係の基礎・基本

いかがでしたでしょうか。

関係づくりのキーワードは「受容」「共感」です。

子供の考えを尊重し、その態度を子供に示すことで、子供との関係は変わっていきます。

 

余談ですが、これは子供に限らず、上司や部下、営業先、同僚など、社会における人間関係づくりと全く同じ原理原則なのです。

 

子供であっても大人であっても「受容」と「共感」を忘れずに、良い関係づくりを行っていきたいものですね。

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退勤定時マン@とき
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【定時退勤と授業力・教員のQOL向上を実現させるブログ】教師に特化したお金の話や教育に関する情報を発信していきます。定時退勤は目的ではなく手段。豊かな教員ライフの第一歩を踏み出しましょう!ICT活用や働き方改革、学級経営、授業改善から資産運用まで、教師に関わる情報を幅広く取り上げています。

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