思考力を鍛える決定版!『考える練習をしよう』

目安時間:約 8分

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私は保護者の方から度々、「何か読ませた方がいい本はありますか?」と質問をいただくことがあります。

 

大人が読むべき本や子供と一緒に読むとよい本、子供に自由に読んでもらいたい本などいくつか紹介するのですが、その時に必ず紹介する一冊があります。

 

それが、本日紹介する『考える練習をしよう』という本です。

 

初版は1985年ですからもう30年以上前の本です。

ですが、今の時代でも十分に子供の発想を豊かにすることができる素敵な内容の本です。

 

その証拠に、今私の手元にあるのは2001年に増刷されたものですが、2001年時点で45刷

今発売されているものは一体何刷目になるのでしょうかね。

古くから支持されてきた良書であることが分かります。

 

少し内容に触れながら、想像力を育む旅に出かけましょう。

楽しみながら頭に筋肉をつける問題がどっさり!

この本はいわゆる「ロジカルシンキング」と呼ばれる思考力を高めるための本です。

水平思考なんて言われ方をすることもありますが、ものを一つの見方ではなく、多角的に見たり立場を変えてみたりすることで柔軟な発想を促すものです。

 

この本に書かれていることは「頭をどういうふうに使うか」ということ。

冒頭部分には、「一生懸命考えればうまくいくわけではない。正しい筋道で考えることができなければ、行き止まりになる。」といった内容のことが書かれていて、思考することの難しさにも触れています。

 

しかし、それで諦めるのではなく、違う見方や考え方で見つめなおすことが大事だと説明しています。

 

「どうしようもない。どうしたらいいかわからない。もうだめだ。みんながよく口にする言葉だ。ちがう。けっしてそんなことはないんだ。どんなときだって、ちがったしかたで問題を見なおせるんだ。ぶつかった問題をしっかりみつめること。そして、新しいしかたで考えること。それが、この本のテーマなんだ。」

(『考える練習をしよう』p7)

 

問題にぶつかった時にこそ、柔軟な発想ができるように、問題を見つめなおすことができるように頭を磨いていくのが本書のテーマです。

 

そのために、思考力を高める問題がたくさんのっています。

 

大人も手こずる?問題に挑戦してみよう!

本書は、私たちがもっている固定概念や、日々意識せずに見過ごしてしまっている穴をズバズバと突いてきます。

 

例えば、次のようなこと。

 

「靴下の色はどんな色?」(見ないで)

「腕組みすると、どちら腕が上になる?」

「朝服を着る時、どっちの足から靴下をはく?」

 

それぞれ考えてみて、答えを確認してみましょう。

意外なほど、無意識であったことを実感するのではないでしょうか。

 

「きみの頭のなかにあるもっとも大きな壁、それは自分のすぐ目のまえにあるものをみていない、ということだ。」

(p11より)

 

この一文を読み、私はハッと気づかされるものがありました。

自分のことって、自分で思ってるよりずっと見ていないんですよね。

その壁を取っ払うことから、考えることはスタートするのです。

 

では、ここで本の中から2問ほど問題を紹介しましょう。

どちらも有名な問題なので、知っている方もいるかもしれません。

 

①9つの点全てを通る、四本の直線を書こう

まず、第一問。

以下の図のような9つの点を紙に書きます。

そして、この9つの点全てを通って、四本の直線を一筆で書いてみましょう。

一筆でなければダメですよ。

(p23より)

 

 

答えはでましたか?

頭の中の目隠しに捕まってしまうといつまでたっても解けませんよ。

 

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②ゆでたまごをまっすぐ立てられますか?

さぁ、第二問に挑戦してみましょう。

これは、「コロンブスの卵」というお話のなかで出てくる問題です。(p25より)

 

テーブルの上にゆでたまごが置いてあります。

卵はどれも固くゆでてありますが、カラはむいてありません。

この卵をまっすぐ立てることはできますか?

道具は使ってはいけませんよ。

 

実際にゆでたまごを使ってみても面白いでしょう。

いろいろな方法を考えて、試してみましょう。

 

先入観をぶち壊して考えてみよう!

先ほどの2問、いかがだったでしょうか?

両方すぐに答えが分かった方は柔軟な発想をお持ちの方ですね。

 

ちなみに私は、めちゃくちゃ頭を抱えて悩み、それでも分からず、ヒントをもらってようやく解けました。

すっかり固定概念に囚われているな・・・と反省しました(苦笑)

 

難しい知識や計算を必要とする問題ではないので、お子さんも一緒に楽しく解くことができるのがポイントです。

 

このような問題を解いていくことで、いろいろな見方や考え方が身に付きます。

 

特に、これからの時代、マニュアル通りにやれば完了する仕事は全てロボットに代わると言われています。

今後必要になるのは、記憶や知識ではなく、柔軟な発想力や思考力、コミュニケーション力などです。

 

これらのロジカルシンキングの問題を通して発想力を鍛え、親子で取り組むことでコミュニケーションを図ることがこれから先の時代を生きていく子供たちにとって、非常に大切であるといえるでしょう。

 

絵や図もたくさん描かれていて楽しい本ですので、ぜひ一家に一冊置いておくことをおすすめします。

お友達や親せきのお子さんへのプレゼントとしても喜ばれると思いますよ。

 

(あとがき)

最近、子供から出されたなぞなぞで感心したものがありました。

子「1+1は何でしょう?」

み「ん~。なんか怪しいけど、やっぱり2かなぁ。」

子「残念!1でした!」

み「どうして1なの?」

子「だって1つの粘土と1つの粘土を合わせても1つになるでしょ。」

み「あぁ、なるほど。」

こういう発想を大切にしたいな、と感じた瞬間でした。

 

 

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