タイプ別!音読の苦手対処法!

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皆さんこんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
 
今回は音読について取り上げます。
 
家庭や学校で音読をする時に、お子さんの音読が何だかつっかえてばかりで気になることはありませんか?
 
音読が苦手な子はただひたすらに徹底反復するだけでは効果が期待できない場合があります。
 
また、効果が見られても、その過程で修行のように苦しい思いをさせてしまう可能性もあります。
 
本記事では、お子さんの実態に応じた対処法をご紹介していきます!
 

 

読みがたどたどしいタイプ

 
まずは読みがたどたどしいタイプについてです。
 
「きつねがさるにりんごをあげました。」
 
という文章を、
 
「き・つ・ね、、、きつねが、さ・るに、り・ん・ご・を、あ・げ・ま・し・た。」
 
というように1文字ずつ読んでいるタイプです。
 
これは拾い読みと言われる読み方で、単語をひとまとまりとして読めていない場合にこのような読み方になります。
 
「きつね」という言葉と音は知っていても、文字を見るだけでは、「きつね」というまとまりとして読むことができず、「き」と「つ」と「ね」という文字の集まりと捉えてしまっているのです。
 
そして、自分で声に出して読んだ後に、「きつね」というまとまりだと気付く(分かる)という状態です。
 
特に低学年のお子さんによく見られる現象です。
 

対策①文節や単語で区切る

 
拾い読みに対する対策として、文節や単語で区切ってあげる方法があります。
 
低学年の国語の教科書などはすでに区切られているものが多いですが、言葉のまとまりで間隔をあけることで、まとまりを意識しやすくするのです。
 
先ほどの例文でいうと、
 
「きつね が さる に りんご を あげました。」
 
というように区切ります。
このように区切ると、グッと読みやすくなる感じがしますね。
 
完全に単語で切るか、文節(助詞も含める)で切るかはお子さんの実態に合わせて調整してみてください。
 
また、1年生の場合、漢字を習うまではひらがなばかりなので、かえって読みにくくなってる場合もあります。
 
そのような時にもこの方法は有効です。
(ひらがなばかりで音読がうまくいかない場合、漢字が交じった文章を読ませるとスムーズに読めたりすることもあります)
 

対策②シャドーイングでまとまりを意識させる

 
2つ目の対策はシャドーイングという音読の練習法を使ってまとまりを意識させることです。
 
シャドーイングは英語の音読などでよく用いられる方法ですが、1人が読んだすぐ後に続けて音読をすることです。
 
慣れて来たらほぼ同時に読むくらいのスピードで出来るとよいですが、最初は一文、あるいは一単語読んだら続けさせるくらいのスピードで始めると良いでしょう。
 
シャドーイングについては英語のリスニングやスピーキングの方法として知られてはいますが、国語の音読としてはまだまだ浸透していません。
 
しかし、非常に効果が高い方法ですので、ぜひ実践してみていただければと思います。
 
英語のシャドーイング、しかもりかなりレベルが高いものにはなりますが、以下の動画が参考になりますので、よろしければご覧になってみてください。
 

 
また、この方法はお子さんをサポートする人が最低1人(先に読むため)必要ですが、いつもお母さん・お父さんや先生がつとめるのは大変ですよね。
 
そこでおすすめなのが、デイジー教科書という教科書の内容を音読してくれるサービスです。
 
詳しくは別記事にて紹介していますので、ご興味のある方はご覧になってみてください。
教科書を読むのが苦手な子必見!!デイジー教科書って知ってますか?
 

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漢字の時につっかかるタイプ

 
続いて、平仮名はスラスラ読めるのに、漢字になるとつっかかってしまうタイプのお子さんについてです。
 
まずは単純に漢字の未定着が挙げられますが、注意して実態をつかむことが大切です。
 
このようなお子さんの中には、漢字が一文字一音対応でしか覚えていられない場合が結構あります。
 
例えば、「生」という漢字の読みは「なま」としてしか認識・記憶できておらず、どんな文脈においても「なま」と読んでしまうのです。
 
一文字一音対応で覚えてしまっている場合には、文章を通して漢字の学習を進めることが効果的です。
 
そして、多くの文章に触れることで文脈に応じた読み方を身につけられるようにしましょう。
 
また、その他には熟語として、意味とイメージを照らし合わせて覚えることも効果的です。
 
例えば、「生」という漢字の場合、「生物(せいぶつ)」という読みを覚える場合、その読みの上に生き物のイラストを置いてセットで覚えることなどが有効です。同様に、「生もの」の場合は、生鮮食品(肉や魚)などのイラストとセットにすると良いでしょう。
 
音とイメージをセットにすることで複数の読みにも対応できるようになり、音読の時にもスラスラと読めるようになっていきます。
 

言葉や文章の間が長くあいたり、音読のペースが安定しないタイプ

 
このようなタイプの場合、文字や文章が的確に見えていない可能性を疑う必要があるでしょう。
 
私たちは普通に教科書に書いてある文章が読めていますが、このようなタイプの子には同じようには見えていない場合があります。
 
文章が波打っていたり、歪んでいたり、揺らいで見えたりすることがあるのです。
 
揺れて動く文字を読むのは大人だって難しいですよね。
お子さんはまさにその状態にあるかもしれないのです。
 
このような場合には、その子にあった対策方法を講じてあげる必要があります。
 

背景が白以外だと読みやすくならないか?

 
私の知っている学生でこんな話をしてくれた人がいました。
 
< b>「大学に入るまでずっと白い紙に黒い文字が書いてあるのが読みにくかった。でも、それが当たり前だと思っていたからみんなも同じだと思って過ごしてきた。大学に入ってしばらく経ったある日、大量の論文を目の前にし、ついに教授に白い紙に黒い文字で読みにくくないのか、と勇気を出して相談しました。すると、教授は『違う色がいいなら好きな色で読めばいい』と声をかけてくれました。いろいろ試した結果、私は薄い紫色の紙に黒い文字だと、おそらく他の人たちと同じように読むことができると分かりました。教授の一言に救われました。」
 
 
いかがでしょうか?
今まで、白い紙に黒い文字が当たり前だった人にとっては衝撃のエピソードなのではないでしょうか?
 
人によって食事の好みがあるように、見え方にも好み(合う合わない)はあるのです。
 
多くの人に好まれている国民食の一つ、カレーライスだって嫌いな人はいますよね?
 
多くの人にとって合っているからといって、全ての人に合っているとは限らないのです。
 
本当に今の言語環境がお子さんに合っているのか、確かめてみることも大切です。
 
また、この時に気をつけなければならないのは、見えにくいことを言うには勇気がいる、ということ。
 
自分だけが変なのではないか、という不安に苛まれてしまうのです。
 
そうならないために、誰にでも得意不得意があるように、一人一人見やすさは違う、という話をしながら聞いてあげると良いでしょう。
 
音読の苦手がこのタイプの場合、読みやすいパターンを見つけてあげることで音読の質が驚くほど向上することはよくあります。
 

読む行だけが見えるようにする

 
2つ目の方法は、読む行だけに集中できるようにする方法です。
 
< b>画用紙や紙などを教科書サイズ(B5)に切るだけで音読に役立つ道具として活用することができます。
 
その画用紙を読む行の左側に置いて、その文章より先は見えないようにしてしまうのです。
 
そして、1行ずつ左にズラしながら読んでいくことで、今読んでいるところに集中して読むことができるようになります。
 
これは目の運動が安定していないお子さんや、LD傾向があり文章を読むのが苦手なお子さんにとても効果があります。
ぜひ試してみてください。
 

まとめ:継続が大事

 
お子さんのタイプに応じた対策を講じることで大きな効果を得られることと思います。
 
大事なのはぜひそれを継続することです。
継続することによって、音読が上達し、自然と無意識に読めるように"熟達"していきます。
 
そうすると、将来的に< b>手立てがなくてもスラスラと読めるようになったり、自分自身で必要な手立てを工夫して自分なりに対処できるようになったりします。
 
ぜひ、お子さんと一緒に相談して、楽しみながら取り組んでみてください!
 
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