暗記が苦手な子必見!九九を使わないかけ算の計算方法とは?

目安時間:約 9分

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みなさんこんにちは。

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

この前、本を読んでいたら面白いかけ算の方法について書いてある文章を見つけました。

何と、九九を使わずにかけ算の計算をするのです。

 

本の内容はかけ算について解説したものではなく、脳についての本だったのですが、とても興味深かったので、本記事で少し掘り下げて紹介したいと思います。

 

その本とは、『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法』という本です。

著者は、脳の研究者として有名な池谷裕二さん。

なんと、池谷さんは、九九ができないのに東大薬学部を首席で卒業したという凄い実績の持ち主です。

 

池谷さんの考えを基に、学校では習わないかけ算の計算方法について紹介したいと思います。

 

今の学校では九九が必須。しかし、合わない子も・・・。

今の学校教育では、小学校2年生でかけ算の学習が始まる時に、必ず九九を扱います。

学校によっては、1の段から9の段まで暗唱できるよう繰り返しテストをするところも多いです。

 

私は、以前からこの方法に疑問を感じていました。

「覚え方や計算の考え方は人それぞれ違うのに、画一的に九九を覚えさせるのが最善なのだろうか?」

「そもそも、今は個に合わせた学習方法を選択できるようになりつつあるのに、なぜ九九だけはいつまでも訓練のように地獄の反復学習をさせられるのだろうか。」

 

こんなことをよく考えていました。

確かに、九九は計算の基本となりますし、その後の学習にも直結してくるので大切だということは分かります。

しかし、本当に九九以外の方法はないのか?そんな疑問を抱いていたのです。

 

特に、発達障害の傾向がある児童の場合、単純な反復の暗記がどうしても苦手な子というのは一定数存在します。

そういった子たちにとって、ただひたすらに記号的な暗記をするのは非常に辛いものがあります。

 

そんな子たちのために何かいい方法はないかと思案する日々でした。

 

池谷式かけ算で新しい計算方法が!!

そんな時に出会ったのが、『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法』でした。

かけ算の方法を探していたわけではなく、単純に学習法について学ぶために読んでいたのですが、この本に書かれていたかけ算の方法に衝撃を受けました。

 

 

 

脳科学者である池谷さんは、今まで全く九九を使わずに生きてきて、東大を首席で卒業し研究者として実績をあげているのです。

 

池谷さんがかけ算の計算をするときに考えていることは、

 

「10倍する」

「2倍する」

「半分にする」

 

この3つだけだそうです。

 

この3つを考えながら計算することで、他の人が九九で計算するのと同じかそれ以上のスピードで計算することができるということでした。

 

実際に3つのポイントを使ってかけ算の計算をしてみましょう。

 

「10倍」「2倍」「半分」でかけ算は解ける!!

池谷さんが使っている方法は、実は分配法則という計算のきまりを活用したものです。

分配法則とは、〇×(△+□)=〇△+〇□のような計算になるものです。

何となく聞き覚えがあるのではないでしょうか?

 

「10倍」「2倍」「半分」を活用していくことで、この分配法則の式を作り、かけ算を解いていくのです。

 

例1:7×8の場合

8という数は、10から2を引いた数ですので、(10-2)と表すことができます。

それを使うと、

7×(10-2)=70-14=56

と計算することができます。

 

例2:3×3の場合

3×3のような小さい数の場合についても考えてみましょう。

3は2に1足した数ですので、(2+1)と表すことができます。

 

3×(2+1)=6+3=9

と計算することができますね。

 

例3:42×35

続いて大きい数の計算の場合はどうでしょう。

先に、計算の過程を羅列していきます。

 

 42×35

=42×(101010

=42×(10101010÷2

420420420420÷2

=1260+210

=1470

 

計算自体は非常に簡単に終えることができました。

それでは説明していきます。

 

まず、35を分解すると10が3つ、5が1つになります。

なので、(10+10+10+5)と表すことができます。

3つの10は10倍するだけなので、もう分解しません。

5は10を半分にした数ですので、(10÷2)と表すことができます。

あとは10倍と÷2の計算をして、足すだけです。

やってみて感じたことは、「非常に簡単」ということです。

 

例1や2の時よりも、今回のような大きい数の計算の場合に真価を発揮すると思われます。

 

これを、九九を使って計算するならば手順が多く非常に面倒になります。

また、計算間違いも起こりやすくなります。

 

池谷式では、足し算以外は10倍と半分にする計算しかありませんので、計算ミスのリスクが非常に小さいということもメリットだと考えられます。

 

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数を操る感覚が身に付く。=応用力が身に付く。

この方法、慣れると計算がもの凄く速くなるというメリットがあるのですが、実は、それ以上に大きなメリットがあるのです。

 

それは、数を操る感覚が身に付くということ。

九九などの公式を丸暗記すると確かに計算速度は速くなりますが、応用が利かないというデメリットがあります。

例えば、九九の計算は速くできるけど、2桁の計算になった瞬間、人が変わったように計算に行き詰まる、という子供を私はたくさん知っています。

 

しかし、今回紹介した方法で計算していれば、どんな数の計算でも同じような速度で同じように解くことができます。

活用方法を身に付けているので、どんな状況でも使いこなすことができるようになるのです。

 

九九か池谷式か。子に合った方法で学習させたい。

「10倍」「2倍」「半分」

たった3つの計算だけで、どんなかけ算にも対応できるのが池谷式の素晴らしいところです。

 

九九は、45パターンもの計算を記憶しなければなりません。

ワーキングメモリーが低い子や、記号的な計算が苦手な子にとっては苦行です。

 

そういった子供たちにとって、今回紹介した方法が「こんな計算方法もあるんだよ。」という救いになればと思います。

 

もちろん、九九を完全にダメとバッシングするつもりはありません。

単純反復が得意な子もいます。

そういう子は九九を完璧に覚えて素早いスピードで使いこなしてくれればいいと思います。

 

大切なのは、その子に合った学習方法は何か、ということを周りの大人が考えること。

 

漢字の学習にしても、算数の学習にしても同じことです。

(参照記事)

漢字学習の新定番!子供の得意に合わせた学習方法2選!

 

ぜひ一度、かけ算の学習方法について、お子さんと振り返ってみてはいかがでしょうか?

 

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