生活指導

言葉の伝え方を変えるだけで子供の行動は180度変わります。

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「廊下は走るな!」

「いい加減遊ぶのをやめなさい!」

 

大人が子供に対して注意している姿をよく見かけます。

しかし、そのほとんどは大人の言う通りに動いてくれていません。

 

一体なぜそのようなことが起こるのでしょうか?

今日は、伝え方を変えるだけで子供の行動がガラッと変わる方法についてご紹介します。

 

 

目次

「~しない」では言うことを聞かない

冒頭に二つの例を挙げましたが、どちらの言葉も行動を禁止するネガティブな表現でした。

 

子供は「~しない」のように、禁止やネガティブな意味をもつ言葉で行動を制限されてもその通りにはなかなか行動してくれません。

 

理由は大きく2つあります。

 

1つ目は、「否定された」という感覚が強く残ることです。

これは大人でも経験があると思います。

禁止やネガティブな表現で上司などに注意されると、その注意の内容よりも伝え方に意識がいってしまうのです。

その結果、「注意された」「否定された」「嫌な言い方をされた」ということが中心になり、行動の改善につながらないのです。

 

2つ目は、「代替行動を示していない」ということです。

「遊びをやめなさい」と言っても、その次に何をするかを示していないのでやめる気にならない、あるいは次に何をすればよいかが分からないという状況になります。

大人の場合、その場の雰囲気や状況から次の行動を読み取ることができますが、子供はそのように読み取る力が高くありません。

 

やめても次が不透明なので、だったら今やっていることを続けようという思考になるのです。

 

そういった事態に陥らないようにするためにも、禁止や否定などのネガティブな表現は使わないようにしましょう。

 

ポジティブな表現で子供の行動を変えていく!

例えば、廊下を走ってしまう子供には

「廊下を歩こうね」

「いつもゆっくり廊下を歩いていてえらいね。」

というようにポジティブ表現に言い換えるのです。

 

実はこれと似たような内容で、私たちの身近なところでも実際に使われていて、大きな効果がある場所があります。

 

それは、公衆トイレです。

 

「トイレを汚さないでください。」

という注意書きをしていた時よりも、

「いつもトイレをきれいにご利用いただきありがとうございます。」

という表現に改めてからの方が、トイレがきれいに利用されるようになったのです。

 

これは、表現をポジティブにすることによって、相手の行動を変えた典型的な例です。

 

ポジティブな表現で伝えることで、自然とその方向に行動を変えていくことができるのです。

 

「遊ぶのをやめなさい。」

というのも、

「使った道具をお部屋にしまってご飯を食べようね。」

「いつも道具をちゃんとしまえて助かるわ。ありがとね。」

などのポジティブ表現に改めることで、行動を変えることができます。

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ぜひ、毎日子供に対して話しかけている言葉を振り返り、「この言葉はポジティブに言い換えるとどんな表現になるかな?」というのを考えてみてください。

 


 

余裕がある時には子供自身に決めさせる

ポジティブな表現に加えて、効果の高い方法をもう1つ紹介します。

それは、「子供自身に決めさせる」ことです。

 

人は、自分が決めたことについては全うしようとする意識がはたらきます。

その力を利用して、子供自身に決めさせることで、行動を促すのです。

 

ただ、いきなり全くの自由から自己決定させてしまうと、こちらの意図と大きくずれる可能性があるので、選択肢から選べるようにしてあげましょう。

 

「五時には公園を出たいのだけれど、もう遊びを終わりにしてお家に帰るか、あと5分遊んでから帰るかどっちがいいと思う?」

と質問します。

 

すぐ帰ることを選んだ場合は、

「自分で決められるなんてすごいね。じゃあお片付けをしてお家に帰ろう。」

とスムーズにいくと思います。

 

あと5分遊ぶことを選んだ場合には、

「自分であと5分って決められてすごいね。じゃあ5分経ったら教えてあげるからそれまでたくさん遊んでていいからね。」

と伝えます。

そして5分後になったら、

「自分で決めた5分の時間になったよ。自分で決められてえらいね。道具もすぐ片付け始めてるね。それじゃあお家に帰ろうか。」

というようにできる限りポジティブな表現で伝えるようにします。

 

このときのポイントは、「自分で決めた」ということを意識させることです。

自分で決めたということを強調することで、子供も「自分で決めたのだからその通りに全うしないと」という意識が勝手に働きます。

 

そうすることで、自然と行動を変えることができるのです。

 

親から与えられた指示に従うのは嫌という子はたくさんいます。

そんな子供たちでも、親から与えられた選択肢から選ぶのであれば素直に聞いてくれる場合が多いです。

 

できる限りポジティブな表現で選択肢を与え、「自分で決めている」という感覚を感じられるようにしましょう。

 

まとめ:押してだめなら押し方を変えよう!

親が一方的に押し付けるのはなかなか効果が期待できません。

ガミガミうるさい親だなぁと思われておしまいです。

 

そんなことを繰り返していては、親自身も疲れますし、誰も得しません。

 

押してダメなら押し方を変えればいいのです。

 

選択肢を提示してどれにする?という聞き方でせめるのです。

結果的には親の思いに従ってくれることになるのですが、子供は自分で選んでいるので納得感があります。

 

ぜひ、子供が言うことを聞かない、と悩んでいる人は実践してみてください。

 

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