
「マスマジシャン」というカードゲームを知っていますか?
算数オリンピック数理教室として有名なアルゴクラブも推奨している算数ゲームの一つです。
自分の手札を使って相手のもっているカードを当てる、という単純なゲームなのですが、その過程で足し算から方程式・因数分解まで様々な力を養うことができるゲームです。
子供は夢中になってカードゲームで遊んでいるだけなのに自然と算数が好きになり、算数の力が身に付くという素晴らしいカードゲームなのです。
お子さんが算数を好き・得意になる姿を想像してみてください。
悪い気持ちになるお母さん・お父さんはいらっしゃいませんよね。
難易度も4段階で調整できるので、算数が苦手な子から得意な子まで誰でも楽しむことができます。
目次
「好きこそものの上手なれ」を実感
学習の効果を最大限に高めるために必要なことは「主体性」であると考えています。
つまり、自分からかかわったり、積極的に参加したりしながら考え、判断し行動すること。
その繰り返しの中で力を身に付け、磨き上げていくということです。
マスマジシャンは、とっても「楽しい」カードゲームなので、子供は大喜びで取り組みます。
子供の中には「勉強している」という意識はないのでしょう。
「遊びを通して学ぶ」ということを実感できるゲームだと思います。
私が子供との学習にこのマスマジシャンを取り入れて感じたことは、楽しむこと、好きになることが能力を高める最大の近道であるということです。
今までかかわってきたお子さんたちは、このマスマジシャンを通して算数が好きになり、小学生にして方程式の考え方をマスターしてしまった子もいます。
それくらい、好きになること、楽しむこと、そして主体性を発揮することは大切だと感じました。
マスマジシャンってどんなゲーム?
それでは、実際にマスマジシャンについて説明していきたいと思います。
『マスマジシャン』は推理と魔法の力でお互いのヒミツの数を当て合う対戦カードゲーム。楽しく遊んでいるうちに、足し算から連立不等式までが身についてしまう、お子様の算数力向上に、おすすめのゲーム!
対象年齢:小2以上
プレイ人数:2~4人 (1対1~2対2)
プレイ時間:15分
伸びる算数能力:足し算/引き算/かけ算/数の大小/場合の数/奇数偶数/方程式/等式/連立方程式/連立不等式/確率/因数分解
<セット内容>
カード84枚、推理用紙原紙1枚、推理用紙20枚、ゲームボード1枚、説明書、かんたんマニュアル
(引用:Amazon商品ページより)
相手のもっている3枚のカードの数字を当てるゲームです。
数字を当てるために、様々なヒントカードを駆使して情報を集め、答えを推理していきます。
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レベルに応じて難易度が調整できる!
このマスマジシャンの優れている点は、レベルに応じて難易度の調整ができるところです。
カードの右下にレベルが示されています。
左側のカードは「1」、右側のカードは「4」
つまり、左側のカードは初級、右側のカードは上級を意味しているのです。
レベルと難易度については、以下を参考にしてください。
<レベルと難易度>
レベル | 1 | 2 | 3 | 4 |
難易度 | 簡単 | 普通 | 難しい | すごく難しい |
推奨学年 | 小2~ | 小2~ | 小3~ | 小4~ |
必要な 算数能力 |
0~9の数 数の大小 場合分け |
レベル1の 算数能力 + 足し算 引き算 かけ算 連立方程式 |
レベル2の 算数能力 + より高度な 論理思考力 |
レベル3の 算数能力 + 奇数偶数 |
(マスマジシャン取扱説明書より、フリガナ略)
このように難易度を調整できるため、誰でも楽しく遊ぶことができます。
算数が苦手な場合は難易度を下げ、慣れてきたら段階的に上げていくとよいでしょう。
推理用紙を使って思考力を高める
マスマジシャンには、質問した内容や自分の考えをまとめるための推理用紙が附属しています。
コピーすれば何度でも使用することができます。
上の2枚の写真は実際にゲームで使った推理用紙です。
左側は、まだ始めたばかりの状態です。
何を書けばいいのかがいまいち分からず、何となく書いているような感じでした。
右側は、ゲームに慣れてきた後に書いた推理用紙です。
まるで証明を行っているかのように必要な情報を書き出して、答えを推理しています。
ちなみに、どちらの推理用紙も小学校中学年の子が書いたものです。
楽しく遊んでいるうちに、あっという間にこれくらいはできるようになります。
算数の力を”楽しみながら”伸ばすことができる!
やはり、マスマジシャンの最大の強みは”楽しみながら”というところだと思います。
足し算のドリルはつまらないものですが、マスマジシャンの足し算は非常に面白いです。
なぜなら、「相手の数字を当てて勝ちたい!」という強い目的があるから。
マスマジシャンを何回も遊んでいくうちに、自然と足し算や引き算を何十問も解いていくことになり、結果的に算数の力が自然と伸びていくのです。
上手になってくると、大人が本気を出しても負けることもあり、家族で楽しめる点もいいですね。
算数のドリルを嫌がって全然やらない、というお子さんにお悩みのお母さん、まずは”楽しむ”というところから始めてみませんか?
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